鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

走り続けて不惑の年へ 40歳を迎えた関東大手私鉄のベテラン通勤電車たち

2023年8月11日(祝) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

車両の世代交代により、数々の新型車両が送り出されていますが、鉄道会社によっては、長い歴史を重ねるベテラン車両もまだまだ残されています。なかには、ベテラン車両に大規模なリニューアルを行い、大切に使い続けるというケースも少なくありません。見た目は若々しいけど歴史は長い、そのギャップが、ベテラン車両の魅力のひとつなのかもしれません。

今回は、関東大手私鉄で、デビューから40年を超えて「不惑の年」を迎えたもの、まもなく40年を迎える車両を集めてみました。なお、記載の内容は、2023年8月現在のものです。

通勤ラッシュ向けの4扉車 西武2000系

2000系は、1977年より製造された片側4扉の車両。当時の標準色であった黄色一色のスタイルを現在も維持しており、2022年現在、「黄色い電車」のなかでもっとも数の多い形式です。

初期の車両は、ステンレスの飾り帯と側面扉以外は黄色一色です。しかし、1988年以降の新造車はマイナーチェンジが入り、先頭部分の窓、行先表示の周辺に黒い縁取りが入るスタイルとなりました。同じ形式ではありますが、前者は「旧2000系」、後者は「新2000系」と区別されています。

編成は2両、4両、6両、8両とバラエティに富んでおり、これらを組み合わせ、最大10両編成までのさまざまな運用に対応しています。旧2000系と新2000系の連結運転も可能で、実際に新宿線と拝島線では(ごくまれに国分寺線でも)、両者の混結を見ることもできます。

「旧2000系」と呼ばれる2000系の初期デザイン車両
「旧2000系」と呼ばれる2000系の初期デザイン車両
正面窓まわりなどに黒色が入った新2000系
正面窓まわりなどに黒色が入った新2000系

1970年代の西武は片側3扉の車両が主流でしたが、あえて4扉車を投入したのは、混雑度の高い新宿線の各駅停車の乗降時間短縮を図るため。池袋線系統は1980年代まで3扉車の導入が続きましたが、そちらも営団地下鉄(現:東京メトロ)有楽町線への乗り入れを前に、4扉車の導入に切り替わりました。

旧2000系は新宿線系統の路線(新宿線、拝島線、国分寺線など)を中心に運用される一方、新2000系は池袋線系統も含め、山口線と多摩川線以外のほぼ全線で広く使用されています。同じ形式ですが、新・旧で運用範囲は異なります。

西武は、2030年までにVVVFインバータ制御方式の車両に統一することを発表しています。界磁チョッパ制御の2000系は置き換えの対象となっており、現在は新旧の両グループとも、新型車両との世代交代による廃車が進行中。とくに旧2000系は、8両編成が2022年春に引退し、現在は6両編成と2両編成がわずかに残るのみとなっています。なお、旧2000系のトップナンバーである2001号車は、横瀬車両基地に保存されています。

旧2000系2007編成のさよなら運転
旧2000系2007編成のさよなら運転
現在も横瀬車両基地に保存されている2001号車(現役時代)
現在も横瀬車両基地に保存されている2001号車(現役時代)

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

関連鉄道リポート

関連鉄道コらム

鉄道コムおすすめ情報

画像

「ドクターイエロー」引退発表

東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」、2027年以降の完全引退発表。代替車は?

画像

京阪2200系復刻塗装

デビュー60周年の記念企画。2200系7両編成1本の塗装や車外銘板などを、1988年当時の仕様に復刻。

画像

「モード」を使いこなそう

カメラの設定は意外と知らずに使っている人も? 上達に不可欠なモード設定について、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

ビューさざなみ・わかしお復活

定期運用を退いた255系による臨時特急。9月7日に東京~館山間、8日に東京~安房鴨川間で運転。

画像

性能が良すぎて失敗?

JR貨物発足初期の機関車には、性能が良すぎて失敗した形式が。そんな3兄弟をご紹介します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

381系ラストラン写真募集中!

いよいよ定期運用終了の381系。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。