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鉄道踏切と電気自動車のバッテリー、その意外な関わりとは

2022年1月16日(日) 鉄道コムスタッフ

環境への配慮が求められている現代、鉄道業界でのハイブリッド気動車電気式気動車と同様に、自動車業界では電気自動車(EV)が注目を集めています。

EVで使われるバッテリーは、クルマ自体が寿命を迎えた後も、バッテリーとしての性能を保っているものもあるといいます。このバッテリーを再利用すべく、日産自動車と住友商事の合弁によって生まれた企業がフォーアールエナジー。同社は今、JR東日本とともに、日産自動車のEV「リーフ」から取り外した再生バッテリーを、踏切の電源用バッテリーとして活用する取り組みを実施しています。

踏切保安装置電源への活用イメージ(JR東日本のプレスリリース)
踏切保安装置電源への活用イメージ(JR東日本のプレスリリース)

このバッテリーは、踏切のメンテナンス時などの一時的な停電時でも動作を継続するために設置しているものです。従来は鉛蓄電池を使用していましたが、新たに設置したバッテリーはリチウムイオン電池。そのため、従来よりも充電時間が3分の1となり、容量もコンパクトとなったほか、耐用年数も従来の3~7年から約10年へと延長が可能となりました。加えて、EVと同様の制御システムを搭載しているため、遠隔でバッテリーの状態確認が可能。再生バッテリーの活用によって、コストダウンも実現しました。

再生バッテリーの設置状況(JR東日本のプレスリリース)
再生バッテリーの設置状況(JR東日本のプレスリリース)

再生バッテリーは、常磐線の愛宕踏切(南相馬市)で2021年より設置されており、今後は、無線通信装置や駅設備など、踏切以外の電源装置への活用も検討しているといいます。排気ガスを出さないため環境に優しい、と言われるEVですが、使用後に廃棄される部品の行方も環境への配慮が求められます。日産自動車ではこのように、走る役目を終えたEVの部品を活用することで、持続可能な社会の実現を目指しています。

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