鉄道コム

JR西、燃料電池車両導入に向けた開発を実施へ

2023年4月12日(水)19時5分

JR西日本は12日、燃料電池車両の導入に向けた開発に取り組むと発表した。

「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」における次世代車両導入のイメージ
「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」における次世代車両導入のイメージ

燃料電池車両は、水素を用いて発電した電力により走行するもの。従来のディーゼルエンジンにより走行する車両と異なり、排出物が水のみとなることから、CO2排出量の削減に繋がる。同社では、ディーゼルエンジン搭載車両の将来的な置き換えを目的として、開発に着手するとしている。

同社はあわせて、鉄道アセットを活用した水素利活用の検討を開始することも発表した。利活用計画では、駅などの鉄道アセットを活用した「総合水素ステーション」を設置。燃料電池車両やバス、トラック、乗用車に対する水素供給や、JR貨物の貨物列車による水素輸送の拠点としての活用を検討する。

鉄道アセットを活用した水素利活用のイメージ
鉄道アセットを活用した水素利活用のイメージ

燃料電池車両の導入や、水素利活用の検討は、同社が2021年に策定した環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」に基づくもの。同目標では、2050年にグループ全体のCO2排出量を実質ゼロとすることを掲げている。

水素燃料電池車両としては、JR東日本が試験車両のFV-E991系「HYBARI」を2022年に導入。神奈川県内で試験を実施している。

JR東日本の燃料電池車両「HYBARI」
JR東日本の燃料電池車両「HYBARI」
2023年4月12日(水)19時5分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 神戸市西神車庫廃止[2025年度初頭]
  • 東海道本線静岡エリアお客様サポートサービス導入[2025年6月ごろ]
  • リニア・鉄道館ドクターイエローT4編成展示開始[2025年6月頃]
  • 超電導リニアL0系 改良型試験車「M10」投入[2025年夏]
  • 舞浜リゾートライン二次元コード乗車券導入[2025年夏以降]
  • 東急大井町線各駅停車用6020系導入[2025年夏以降]
  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

京王本線ではない理由とは?

京王の本線格となる路線は、「京王本線」ではなく「京王線」。この路線名となっている理由を探ります。

画像

東海道新幹線に「半個室」

東海道新幹線に、発表済みの「個室」とは異なる「半個室」を投入。2027年度中に導入予定。

画像

違う車両のエキスポライナー

323系による特別使用車が使われれると発表されていた「エキスポライナー」。しかし平日朝には別の形式が使用されています。

画像

実は特殊仕様の中央グリーン車

中央線快速に導入されたグリーン車は、実は他路線の車両とは異なる特殊仕様。その中身とは?

画像

「元新京成車」扱いどうなる?

4月1日の京成電鉄と新京成電鉄の合併後、元新京成車はどうなる? 京成に取材しました。その将来の分析も。

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。