鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

新車両リポート

東武新型特急「スペーシア X」が報道公開 車内は私鉄最大の個室やリゾートホテル風車両も

2023年4月16日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

運転席の後ろがまるまる個室! 走るスイートルーム「コックピットスイート」

スペーシア Xの座席の中で、最も注目されるであろうものが、6号車端の「コックピットスイート」です。1編成に1つしかない個室で、なんと運転席の後ろがまるまる個室。「走るスイートルーム」がコンセプトで、プライベートジェットをイメージしたといいます。

運転席の後ろがまるまる個室!な「コックピットスイート」
運転席の後ろがまるまる個室!な「コックピットスイート」

個室の広さは11平方メートルで、私鉄特急では最大とのこと。4人用のコンパートメントに対し、こちらでは7人まで利用できます。また、ソファーは固定されていないため、乗客が自由に動かすことができるとのこと。もちろん安全には配慮されており、軽い力では動くことはないため、急停止時に椅子が飛んでいく、ということがないような設計としているそうです。

広さは11平方メートル。スペーシア Xの最上級席といえる個室です
広さは11平方メートル。スペーシア Xの最上級席といえる個室です

電車なのに天窓!? デッキから目を引くスペーシア X

スペーシア Xの1・6号車では、車内に入った瞬間から、乗客の気分を盛り上げる工夫が用意されました。

6号車のデッキ
6号車のデッキ

両先頭車のデッキには、天井に液晶ディスプレイを設置。「天窓表示器」として、日光や鬼怒川の自然を連想させる映像を流すといいます。今回の公開時はランダム表示でしたが、営業運転時には、たとえば日中は日光の杉並木、夜は美しい星空と、時間帯などに応じて映像を切り替えていくとのことです。

天井に設置された液晶ディスプレイが、天窓のように映像を流します
天井に設置された液晶ディスプレイが、天窓のように映像を流します

また、この2両のデッキでは、壁面にアロマディフューザーを埋め込んでおり、アロマオイルの香りでも旅気分を盛り上げていくといいます。

このほかの設備としては、ICカードによるロック機能を有する大型荷物置き場を、デッキ5か所に設置。また5号車には、東武鉄道としては初導入となる多目的室を設置しています。

デッキ部の大型荷物置き場
デッキ部の大型荷物置き場
5号車の多目的室。東武初導入の設備です
5号車の多目的室。東武初導入の設備です

見られることを考えて設計した運転席

特徴的な流線形の先頭部に設けられた乗務員室は、扉から運転席までの距離がかなりある、広めの空間。大きな窓の先頭部は前方視界が良好で、つまりは乗務員室を通した客室内からの前面展望も良好です。

スペーシア Xの乗務員室
スペーシア Xの乗務員室
スペーシア Xの運転台
スペーシア Xの運転台

先述したように、スペーシア Xでは客室内からの前面展望が可能。そのため、乗務員室の機器箱の上に乗務鞄を置いてしまうと、乗客の視界をさまたげてしまいます。そのため、運転席左側には鞄入れを設置。このように、乗務員室内は乗客から見られることを考えたつくりとなっているといいます。

運転席横に設置された鞄入れ
運転席横に設置された鞄入れ

スペーシア Xは、7月15日に営業運転を開始する予定。午前に浅草~東武日光間を、午後に浅草~鬼怒川温泉間を、それぞれ毎日1往復運転するほか、木・金・土休日には、浅草~東武日光間で、午前と午後の計2往復を追加で運転します。

浅草~東武日光・鬼怒川温泉間の大人特急料金は、スタンダードシート利用時が1940円で、スペーシアやリバティ(いずれも1650円)よりは少々高めの設定。プレミアムシート利用時の料金は2520円です。

その他の座席を利用する際は、スタンダードシート料金に加え、「特別座席料金」が必要。特別座席料金は、コックピットラウンジの1人用が200円、同2人用が400円、同4人用が800円、ボックスシートが1区画400円、コンパートメントが1室6040円、コックピットスイートが1室あたり1万2180円です。

「スペーシア X」の料金表(画像:東武鉄道)
「スペーシア X」の料金表(画像:東武鉄道)

車内サービスについては、4月現在では調整中だといい、詳細は改めて発表するとのこと。ただし、現在詰めている内容はかなり高いレベルのものを追求しているようで、筆者個人の感想ですが、「ここまでやるのか!」と驚くばかりです。

アンケート

このリポート記事について、よろしければ、あなたの評価を5段階でお聞かせください。

鉄道コムお知らせ

画像

行きたいエリアに一票を

「青春18きっぷ」で行ってみたいエリアに投票してください。「旅と鉄道」共同企画

鉄道コムおすすめ情報

画像

京急ファミリーフェスタ

5月26日、久里浜工場にて開催。子ども向けのイベントが中心で、今年度は親子限定の事前申込制。

画像

東海道新幹線に「個室」

東海道新幹線にグリーン車以上の「個室」設置へ。1編成2室設置、2026年度中に提供開始予定。

画像

スタートレイン計画

JR北海道が「赤い星」「青い星」導入計画「スタートレイン計画」を発表。2026年春デビュー。

画像

東武の新型「80000系」

野田線用の新型車両。2025年春より5両編成25本を導入。一部中間車は60000系から転用。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

4月の鉄道イベント一覧

いよいよ新年度。本年度も鉄道コムをよろしくお願いします。鉄道旅行や撮影の計画は、イベント情報から。