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23区内のSLスポット~夏休みの自由研究テーマにいかが?

2019年7月31日(水) 鉄道コムスタッフ 冨田行一

大田区には、SLが保存されている公園が3つあります。東調布公園、入新井西公園、萩中公園です。順に紹介します。

東調布公園

東調布公園にあるのは、D51形428号機。1940年9月、日本車輌製造で造られました。東北エリアで主に活躍し、引退前は伯備線などで運用。214万5188キロを走り、1972年9月に廃車されました。東調布公園には、1973年7月に設置。現在は、9時~16時に間近で見ることができます。

東調布公園の「D51-428」
東調布公園の「D51-428」
炭水車側から見たD51。黒光りする車体に力強さを感じます
炭水車側から見たD51。黒光りする車体に力強さを感じます

所在地:大田区南雪谷5-13-1

入新井西公園

大森駅に近い入新井西公園には、C57形66号機があります。1938年8月、川崎車輛で製造され、関西、九州エリアで活躍しました。走行距離は、312万4322キロ。1973年6月に廃車となりました。SL公開時間は、8時半~16時半。12時、15時には、動輪の回転実演(1分間に6回転)が見られます。

入新井西公園の「C57-66」
入新井西公園の「C57-66」
東海道本線、京浜東北線の線路と並ぶ場所にあるため、走行中の列車からもよく見えます
東海道本線、京浜東北線の線路と並ぶ場所にあるため、走行中の列車からもよく見えます

所在地:大田区大森北4-27-3

萩中公園

京急空港線の大鳥居駅近くにある萩中公園には、鉄道車両などを集めた「ガラクタ公園」があり、9時~17時に入ることができます。ここにあるSLは、東武鉄道B3形34号機で、製造年は1914年。国産ではなく、イギリスのベイヤー・ピーコック社製です。東武では、会沢線、大叶線で1966年まで運転。2017年に鬼怒川線で運行を始めたSL「大樹」は、このSLが退いてから半世紀ぶりに復活したSLということになります。

萩中公園(ガラクタ公園)の「東武B3-34」
萩中公園(ガラクタ公園)の「東武B3-34」
都電7008号車。右奥はSLの炭水車
都電7008号車。右奥はSLの炭水車

ガラクタ公園では、SLのほか、都電7000形7008号車、国鉄の軌道モーターカーも展示されています。

軌道モーターカー。1955年製造です
軌道モーターカー。1955年製造です

所在地:大田区萩中3-25-8

今回紹介できませんでしたが、23区内で見ることができるSLは、世田谷区の大蔵運動公園、葛飾区の上千葉砂原公園などにもあります。

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