京成電鉄は20日、新型車両「3200形」を、2025年冬に導入すると発表した。
![新型車両「3200形」(イメージ)](https://images.tetsudo.com/news/20240520/site-1122392-1-a-001.jpg)
3200形は、京成では2019年導入の3100形以来、約5年ぶりとなる新形式車両。「人や環境にやさしいフレキシブルな車両」をコンセプトに、編成車両数をフレキシブルに変更できる車両とする。同社はこれにより、輸送需要に見合った効率的な走行エネルギーの使用により、環境負荷の低減に努めるとしている。
![2019年にデビューした3100形](https://images.tetsudo.com/news/20240520/ks3100_001.jpg)
3200形では、連結運転時に常時通り抜けを可能とするため、正面の中央部に貫通扉を配置する。外観は、京成の車両の伝統である、赤と青のカラーリングを踏襲している。
![3200形の前面・側面イメージ](https://images.tetsudo.com/news/20240520/240520n02.jpg)
車内では、先頭車に車いすスペース、中間車にフリースペースを設置する。また、3100形に引き続き、扉上には、17インチのLCD車内案内表示器2画面を配置するほか、空気浄化装置や防犯カメラなどを導入。また非常通話装置では、同社の車両では初めて、客室内の防犯カメラ映像を乗務員室で確認できる機能を採用している。
![車内イメージ](https://images.tetsudo.com/news/20240520/site-1122392-3-a-003.jpg)
![先頭車の乗務員室直後のイメージ](https://images.tetsudo.com/news/20240520/site-1122392-4-a-004.jpg)
足回り機器では、SiC素子を適用したVVVFインバータ制御装置を搭載。既存の3500形と比較し、電力使用量を約69パーセント削減する。また、制御装置や空調装置などの車載機器の動作状況をモニタリングし、故障対応の迅速化などによる安全性・安定性の向上を図るとしている。モニタリングによるデータは、将来的には故障の予兆把握やメンテナンスの省力化にも活用するという。
同社は3200形について、2024年度は6両編成1本の導入を予定。2025年度以降も継続して導入するとしている。