鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

十三駅「発車メロディ」3月末でひっそり廃止に 阪急電鉄に聞くその理由

2024年4月13日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

阪急電鉄の十三駅ではこれまで、列車が発車する際に流れる「発車メロディ」が使われていました。しかしながら、このメロディは3月29日で廃止になったことが、同駅に掲出されたポスターによって、事後に明らかになりました。

発車メロディが廃止された十三駅
発車メロディが廃止された十三駅

阪急電鉄の広報担当者に聞くと、十三駅での発車メロディ導入は、可動式ホーム柵(ホームドア)の設置が理由だったといいます。可動式ホーム柵は、阪急電鉄では2018年設置(宝塚線3号線のみ、同4号線、京都線5号線は翌2019年設置)の十三駅が初の導入事例。初めての設備に対する旅客への浸透(認知度向上)などを目的に、メロディを導入したという経緯がありました。

そのメロディが廃止になった理由については、他の駅にも可動式ホーム柵が導入されたことが理由だそう。同社では現在、神戸三宮駅などにも可動式ホーム柵を設置しているほか、西宮北口駅や桂駅などでも設置に向けた準備が進められています。しかし、十三駅以外の各駅では、すでに可動式ホーム柵という設備に対する認知度があるため、発車メロディは導入されませんでした。今後も設置駅が増える中、十三駅のみがメロディつきという仕様違いでは、整備上の不都合があります。そのため、各駅での仕様統一を目的に、十三駅の発車メロディの使用を終了したと、広報担当者は説明しています。

十三駅の発車メロディの作曲者は、ロックバンド「くるり」のメンバーで、鉄道ファンとしても知られる岸田繁さん。メロディの使用終了後、自身のSNSに「5年間使っていただき感謝です」「親しんでくれた人が沢山いて嬉しい」などとコメントを投稿しています。

2019年の可動式ホーム柵設置から約5年という、短い期間で役目を終えてしまった、十三駅の発車メロディ。この曲は今後、他の場所で使われることはあるのでしょうか。残念ながら、阪急電鉄では「今のところは予定にありません」と説明しています。

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

関連鉄道コらム

鉄道コムおすすめ情報

画像

700系も順次置き換えへ

500系の引退時期が発表されましたが、700系も順次置き換えられることが明らかになりました。

画像

2027年に500系引退

2027年をめどに運用終了すると発表。N700系の8両短縮編成で置き換えへ。

画像

京都鉄博で「はなあかり」展示

8月30日~9月3日、京都鉄道博物館にて「はなあかり」を展示。8月29日には有料の先行見学会も。

画像

南海7100系復刻塗装

南海7100系の1本が、緑色の復刻塗装に。8月21日に営業運転を開始予定。

画像

「モード」を使いこなそう

カメラの設定は意外と知らずに使っている人も? 上達に不可欠なモード設定について、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

7月の鉄道イベント一覧

いよいよ夏本番、鉄道イベントも多数。7月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。