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見た目が違うけど同じ形式、その理由は? 今週一週間の鉄道注目ニュース

2023年7月30日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今週(7月24日~30日)1週間の鉄道の話題から、鉄道コム注目のニュースをご紹介。まずは、鶴見線向けの新型車両の話題です。

JR東日本は24日、鶴見線に新型車両を導入すると発表しました。3両編成8本を製造し、2023年冬から順次営業運転に投入します。

鶴見線向けのE131系(イメージ)
鶴見線向けのE131系(イメージ)

この車両の形式名はE131系。2021年に房総エリア各線でデビューし、現在は相模線や日光線・宇都宮線にも投入されている車両です。しかし今回の鶴見線向け車両は、同線の規格の制約によって、これまでのE131系と異なる「ストレート車体」を採用。拡幅車体を採用した他路線のE131系とは、同じ形式でもパッと見の印象が異なる車両となりました。

もう一つご紹介するのも、同じ形式で見た目が異なる車両の話題。27日、兵庫県の鉄道車両メーカーから京浜急行電鉄向けの新造車両が出荷され、28日にかけて関東に回送されました。この形式は1000形ですが、これまでの1000形とはまた異なる見た目で製造され、話題となりました。

1000形は2002年にデビューした車両ですが、これまでに何度も仕様を変えて、多くの車両が製造されてきました。外観のわかりやすい違いで分類分けしても、「アルミ車体」「ステンレス車体」「ステンレス車体+全面ラッピング」「ステンレス車体+塗装(1200番台)」「貫通ほろの設置対応車両(1800番台)」「L/C座席搭載車両(1890番台)」というバリエーションが存在します。

2021年デビューの京急1000形1890番台
2021年デビューの京急1000形1890番台

今回登場した車両は、全面塗装の1200番台に、先頭部ライトなどが変化した1890番台の要素を組み合わせたようなもの。同じ形式ながらバリエーションに富む形式に、さらに新しいグループが加わることになります。

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