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京急の赤色……じゃない、かつて走った「白い京急車」

2021年7月11日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

「白い京急車」の状態で納車された新1000形1201編成
「白い京急車」の状態で納車された新1000形1201編成

東京と三浦半島を結ぶ京浜急行電鉄。そのイメージカラーは赤色で、車両もほとんどが赤色塗装となっています。

この赤色塗装の例外としては、2100形と600形の「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」や、新1000形の「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」、そして黄色の事業用車などがありますが、かつては一瞬だけ、白い京急車が走ったこともありました。

この白い京急車は、何かのラッピング、というわけではなく、塗装工事が途中の状態で、メーカーから納車されたもの。2017年12月から2018年2月にかけて製造された新1000形17次車3本(1201編成、1209編成、1217編成)は、京急では約11年ぶりの全面塗装車となりましたが、メーカーの作業工程の都合により、一部を除き赤色塗装を省略した状態での納車となりました。

ドアや車外スピーカーを除き、赤色に塗装されていない1201編成
ドアや車外スピーカーを除き、赤色に塗装されていない1201編成

この白い京急車は、メーカーの総合車両製作所横浜事業所から、京急の久里浜工場までの間を、日中に自走して回送されており、多くのファンがこの珍しい姿を記録していました。工場に搬入後は残りの塗装作業が進められ、営業運転開始前までには通常の赤い京急車となっています。

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