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未来の鉄道路線

万博会場や住宅街、ターミナル駅へ 延伸工事が進む西日本の3路線

2021年2月6日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

かつては各地で相次いだ新路線の開業も、近年は下火の傾向にあります。2020年の新規開業路線は、富山地方鉄道富山港線(富山駅南北接続線)の富山駅~(旧)富山駅北間約90メートルのみ。わずかな距離の開業ながら、富山駅の南北を直通するという歴史的な出来事でしたが、距離だけを見ると大規模なものではありませんでした。

しかしながら、日本ではまだまだ新路線の建設が進められています。今後の開業を目指し、今まさに工事が進められている鉄道路線は10路線(索道・軌道含む)。今回は、新幹線以外の路線のうち、関西、九州エリアの3路線をご紹介します。

開業から約50年後の延伸、北大阪急行

江坂~千里中央間を結び、大阪メトロ御堂筋線と直通もしている北大阪急行線は、千里中央駅から北、箕面萱野駅までの区間を延伸する事業が進められています。

延伸するのは、千里中央~箕面萱野間約2.5キロ。途中に箕面船場阪大前駅が設置されます。ルートは国道423号線(新御堂筋)と並行しており、千里中央~箕面船場阪大前間は地下線、箕面萱野駅付近は高架線となります。終点の箕面萱野駅はショッピングセンター「みのおキューズモール」の南側に設置され、ショッピングセンターの歩道橋と駅の改札口が接続する予定です。

北大阪急行線の延伸ルート(画像:北大阪急行)
北大阪急行線の延伸ルート(画像:北大阪急行)
建設中の箕面萱野駅(2021年1月撮影)
建設中の箕面萱野駅(2021年1月撮影)

2021年1月現在は、千里中央~箕面船場阪大前間ではトンネル内でのレール敷設が進行中。箕面船場阪大前~箕面萱野間では、高架橋やトンネルの工事が進められています。高架橋部分では、2021年度にもレールの敷設工事が始まる予定です。

箕面船場阪大前~箕面萱野間の高架橋の工事現場(2021年1月撮影)
箕面船場阪大前~箕面萱野間の高架橋の工事現場(2021年1月撮影)

千里中央~箕面萱野間の開業は、当初は2020年度を予定していましたが、用地買収の遅延や地下区間での工期延長により、予定を延期。現在は、2023年度の開業を目指し、工事が進められています。

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