鉄道コム

利用者1000人未満のローカル線のあり方を提言、国交省の有識者検討会

2022年7月26日(火)19時55分

国土交通省が設置した「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会」は25日、ローカル線区のあり方に関する提言を発表した。

ローカル線(イメージ)
ローカル線(イメージ)

今回の提言では、危機的な状況のローカル線区について、沿線自治体が中心となって協議会等を設け、将来に向けた地域モビリティのあり方について検討を進めることが基本原則であるとした。一方、基本原則がうまく機能しない地域や線区において、「利用者の著しい減少などを背景に利便性および持続可能性が損なわれていること」「関係者の合意形成にあたって広域的な調整が必要と認められること」の2点を満たす線区については、鉄道事業者または自治体の要請を受けた国が協議会を設置し、協議を進めることとした。

JR各社については具体的な数値を定め、旅客の輸送密度(1日あたりの平均利用者数)が1000人未満、かつピーク時の1時間あたりの輸送人員が500人未満を一つの目安とする。一方、拠点都市間を結ぶ特急列車の運行線区や、貨物列車が多数運行されているなど、鉄道ネットワークの構成路線として重要な線区については、国が設置する協議会の対象外とする。

検討会では、「守るものは鉄道そのものではなく、地域の足であるとの認識」のもと、廃止ありき、存続ありきという前提を置かずに協議するべきとしている。

2022年7月26日(火)19時55分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 越後線上所駅開業[2024年度末]
  • 常磐線各駅停車・南武線ワンマン運転導入[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

特急などの「座席反転率」

乗っていたら、いつの間にか座席の向きが逆に……。そんな特急・観光列車をご紹介します。

画像

出世した元一般型車両たち

特急・観光列車用に改造された、元一般型車両たち。大出世したさまざまな車両をご紹介します。

画像

「青胴車」2025年2月引退

阪神最後の「青胴車」5001形が、2025年2月にラストランと発表。12月以降はイベントを開催。

画像

ドクターイエロー2本並び

10月末に開催された、浜松工場のイベント。ドクターイエロー2本がならんだ模様などをご紹介。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

12月の鉄道イベント一覧

2024年も残りわずか。師走の鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。