鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

試験車両を営業運転に投入! JR西が「森の芸術祭」開催時の臨時列車を発表

2024年5月29日(水) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

JR西日本は27日、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」開催時に運転する臨時列車の概要を発表しました。

森の芸術祭は、津山や新見、真庭など、岡山県の北部で開催される国際芸術祭。2024年9月28日から11月24日までの開催を予定しています。今回が初開催となる本企画ですが、ゆくゆくは岡山県南部や香川県で開催されている「瀬戸内国際芸術祭」とあわせ、「北の森芸、南の瀬戸芸術」と称される企画となることを目指しているといいます。

その芸術祭開催にあわせ、JR西日本ではさまざまな臨時列車を運転します。特に注目なのが、姫新線で運転する臨時快速「ハレのモリ」。電気式気動車「DEC700」を用い、開催期間中の土休日に、津山~新見間で1日1往復を運転します。

臨時快速「ハレのモリ」で営業列車デビューするDEC700
臨時快速「ハレのモリ」で営業列車デビューするDEC700

DEC700は、2021年に落成した車両。ディーゼルエンジンで発電した電力でモーターを回す電気式気動車で、JR西日本で初めてこのシステムを採用した車両です。見た目も中身も営業運転に投入できる仕様で落成したDEC700ですが、JR西日本ではこれまで、新型システムなどの試験車両として使用してきました。JR西日本では、今回の芸術祭が、自然を中心とした多様性などがテーマとなっていることから、従来車両より環境性能を向上させたDEC700がテーマにマッチしているということで、営業運転の投入を決めたといいます。

JR西日本ではこのほか、普段は山陰本線を走る観光列車「○○のはなし」や、山陽本線、赤穂線、宇野線・瀬戸大橋線方面で運転している観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」を、期間限定で伯備線で運転することを発表しています。「○○のはなし」が岡山県内を走るのは初めてとのこと。「ラ・マル・ド・ボァ」も、伯備線を走るのは、団体臨時列車を除くと初となります。このほか、津山線では、一般型車両による臨時快速列車の運転や、定期快速列車の増結を実施する計画です。

伯備線での運転が発表された「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」
伯備線での運転が発表された「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」

なお、芸術祭の展示会場は駅の近くだけではないため、二次交通の整備が必要です。JR西日本では、バスなどとの連携や、おトクなきっぷの発売も検討していると説明。今後改めて発表するとしています。

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

関連鉄道リポート

鉄道コムおすすめ情報

画像

700系も順次置き換えへ

500系の引退時期が発表されましたが、700系も順次置き換えられることが明らかになりました。

画像

2027年に500系引退

2027年をめどに運用終了すると発表。N700系の8両短縮編成で置き換えへ。

画像

京都鉄博で「はなあかり」展示

8月30日~9月3日、京都鉄道博物館にて「はなあかり」を展示。8月29日には有料の先行見学会も。

画像

南海7100系復刻塗装

南海7100系の1本が、緑色の復刻塗装に。8月21日に営業運転を開始予定。

画像

「モード」を使いこなそう

カメラの設定は意外と知らずに使っている人も? 上達に不可欠なモード設定について、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

7月の鉄道イベント一覧

いよいよ夏本番、鉄道イベントも多数。7月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。