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30回目を迎える「鉄道フェスティバル」 記念すべき第1回は10日間の開催、会場は再開発を控えた秋葉原駅前

2023年9月23日(祝) 鉄道コムスタッフ 冨田行一

10月14日を「鉄道の日」と定めたことを記念して、その制定年である1994年に始まった「鉄道フェスティバル」。2023年で30回目を迎え、秋の恒例行事として鉄道ファンを中心にすっかり定着した感があります。

記念すべき第1回は、10月11日(火)~20日(木)の10日間の開催で、時間も平日が11時~20時、土日が9時~20時と長めでした。会場は、再開発が始まる前の秋葉原駅前。電気街口側にあった駅前広場で展開され、JR7社のほか、日本民営鉄道協会、鉄道総合技術研究所、日本鉄道建設公団などが出展していました。リーフレットに載っている範囲では、地元団体や飲食関係も含め、出展企業・団体数は29。1回目にしてはなかなかの規模だったことがわかります。

第1回鉄道フェスティバルのリーフレット、10月19日付の入場券、全国イベントガイド
第1回鉄道フェスティバルのリーフレット、10月19日付の入場券、全国イベントガイド

主催は「鉄道の日」実行委員会でした。以後30年間、主催者名が変わることなく続いています。会場では、当時の実行委員会が監修し、日本交通文化協会が発行した「第1回『鉄道の日』記念 全国イベントガイド」なる冊子が配られ、大いに重宝したのを覚えています。インターネットが普及する前は、こうした冊子は貴重な情報源。1994年秋の鉄道イベントの概要を知るうえでも価値ある一冊と言えそうです。

筆者は、終了前日の10月19日、会社帰りに訪ねました。入口で配布された入場券の時刻によると18時半過ぎなので、会場で過ごす時間はそれなりにあったはずですが、資料等を集めるだけ集めてあまり長居することなく帰途に。会場中央に設けられたテーマ館では、「鉄道の歴史パネル及びレプリカ展」や「山梨エアロウエッジ型モックアップ」の乗車体験などもあったので、もっとしっかり見ておけばよかったと今は思います。

リーフレットによれば、「鉄道クイズアラカルト」「全国鉄道映像大集合」といったステージプログラムも連日行われ、全体的に華々しい印象。表紙に記載の「夢いっぱいの鉄道の世界をご覧ください」との一言は、主催者や出展者の意気込みの表れともとれ、実際に夢を感じた来場者も多かったことでしょう。

第2回以降は中止となった年もありましたが、2012年の明治公園を除き、日比谷公園での開催が定例となっていました。来たる第30回は、江東区有明に会場を移し、シンボルプロムナード公園イーストプロムナードの一部エリアで10月8日(日)、9日(月・祝)に行われます。会場展開、記念企画など、例年にない見どころもいろいろあるでしょう。今年もぜひ足を運びたいと思います。

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