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懐かしの新幹線が復活? 岡山では「鉄道の聖地」を目指す動き 今週一週間の鉄道ニュース

2022年6月12日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今週一週間(6月6日~12日)のニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。

6月9日、東北新幹線などを走るE2系のJ66編成が、東北新幹線の初代車両である200系を模したデザインとなって、営業運転を開始しました。東北新幹線の開業40周年にちなんだ企画で、一般の定期列車のほか、団体臨時列車「なつかしのあおば号」「東北新幹線開業40周年記念号」などでも運転されます。

200系のリバイバル塗装となったE2系J66編成
200系のリバイバル塗装となったE2系J66編成

懐かしいのは外観だけではなく、その車内でも。東北・上越新幹線では、かつて駅ごとに異なる車内放送メロディーを流す「ふるさとチャイム」を使用していました。上野駅発着時は「花」、盛岡駅発着時は「南部牛追い唄」など、その駅にちなんだ楽曲を放送するもので、これが今回のリバイバル車両でも再現されています。

ネット上では、この車両の塗装が「懐かしい」という声が見られる一方、この編成と連結する機会のある「つばさ」用E3系もリバイバルしてほしい!という声も。現在のE3系は、白地に紫色のもので、かつての銀色とは印象が全く異なるので、たしかにこちらもリバイバル塗装となればかつての雰囲気が再現されそう。今年は、東北・上越新幹線のみならず、山形新幹線福島~山形間も開業30周年という節目。JR東日本さん、いかがでしょうか?

もう一つご紹介するのは、JR西日本の岡山支社が展開する企画「おか鉄フェス2022」。10日には、この企画の第2弾が発表されました。以前に発表されていたリバイバル列車の運転に加え、今回は同社でも珍しい運転体験イベントや、「ハローキティはるか」が初めて伯備線や尾道方面へと入線するツアー列車の運転といった企画が予定されています。

ツアー列車として伯備線などへ乗り入れることとなった「ハローキティはるか」
ツアー列車として伯備線などへ乗り入れることとなった「ハローキティはるか」

JR西日本岡山支社 副支社長の須々木淳さんによると、「さまざまな鉄道企画を展開し、岡山・備後エリアを鉄道の聖地にしたいと考えている」ということ。JR発足から30年以上が経過し、国鉄型車両が少なくなる中で、現在も多くの国鉄型車両が活躍している岡山・備後エリアは、鉄道ファンにとってはまさに「聖地」。12月までの開催が予定されている「おか鉄フェス」では、今後も急行「鷲羽」のリバイバル運転など、まだまだ多くの企画が登場する模様。今後の展開に目が離せません。

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