鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

デビューから50年超 まだまだ走るJRの古参車両たち

2021年5月8日(土) 鉄道コムスタッフ

国鉄初の直流近郊型電車113系

国鉄初の直流近郊型電車として、1962年にデビューした111系。その111系のパワーアップ版として、翌1963年から製造されたのが113系です。

直流平坦線各線で運用され、一時期はJR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国の4社で活躍した113系も、初期車の製造から50年以上が経過し、現在はJR西日本の吹田総合車両所京都支所、福知山電車区、岡山電車区のみに在籍。琵琶湖線、湖西線、草津線、山陰本線、舞鶴線、京都丹後鉄道線、山陽本線、伯備線、宇野線、赤穂線で活躍しています。

広島エリアの113系。すでに撮影箇所からは撤退しています
広島エリアの113系。すでに撮影箇所からは撤退しています

JR西日本では、2009年度より1色塗装の「地域統一色」への塗り替えを進めており、113系はすべてこれに統一済み。吹田総合車両所と福知山電車区の車両は、抹茶や「和」をイメージした深緑色に、岡山電車区の車両は、瀬戸内の太陽をイメージした黄色に塗装されています。

福知山電車区の113系
福知山電車区の113系

JR東日本のステンレス2階建てグリーン車や、JR四国の改造車、独特な形態を持ち「サンパチ」の愛称で親しまれたJR西日本の3800番台など、かつてはさまざまなバリエーションを持った113系。しかしながら、2021年現在も運用に就いているのは、3基地の計128両で、3000両弱が製造された113系も、いまや約4%が残るのみとなっています。

それでもなお、長期間活躍しただけあって、残存車もバリエーションはさまざま。福知山電車区の「前パン」装備車や、更新時期の差によって編成内で外観が異なる岡山電車区の車両など、細かい形態差は今もなお豊富です。

かつてはアーバンネットワークへの車両投入を優先していたJR西日本ですが、近年は広島地区や和歌山地区などへの新車投入を進めており、国鉄時代の旧型車は置き換わりつつあります。113系の置き換えに関する具体的な発表はありませんが、そう遠くないうちに置き換え時期が到来する可能性があります。

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

関連鉄道リポート

鉄道コムおすすめ情報

画像

700系も順次置き換えへ

500系の引退時期が発表されましたが、700系も順次置き換えられることが明らかになりました。

画像

2027年に500系引退

2027年をめどに運用終了すると発表。N700系の8両短縮編成で置き換えへ。

画像

京都鉄博で「はなあかり」展示

8月30日~9月3日、京都鉄道博物館にて「はなあかり」を展示。8月29日には有料の先行見学会も。

画像

南海7100系復刻塗装

南海7100系の1本が、緑色の復刻塗装に。8月21日に営業運転を開始予定。

画像

「モード」を使いこなそう

カメラの設定は意外と知らずに使っている人も? 上達に不可欠なモード設定について、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

7月の鉄道イベント一覧

いよいよ夏本番、鉄道イベントも多数。7月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。