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JR西、昇降式ホーム柵を開発へ

2012年11月14日(水)18時37分

ロープ下降時(イメージ)
ロープ下降時(イメージ)

JR西日本は13日、定例社長会見で「昇降式ホーム柵」の開発を検討していることを明らかにした。

昇降式ホーム柵は、駅ホームに高さ1.3メートルの柵を約5~10メートル間隔で設置し、柵に複数のロープを張って転落を防ぐ設備。列車停車時、柵の一部とともにロープを上昇させ、乗り降りを可能にする。ドアの開閉ではなくロープを昇降させることで、3扉車・4扉車の両方に対応できる。1日平均の利用者数が10万人以上の駅において、可動式ホーム柵(ホームドア)の設置など転落防止対策をとる方針が国土交通省から出されているのを受け、開発を始める。設置時期や費用は未定。

ホームドアは、停車位置やドア位置が決まっている駅では設置しやすいが、JR西日本管内では、両数や扉の数が異なるケースが多く、ホームドアの設置が進んでいない。ホームドアが設置されているのは、JR東西線の北新地駅、大阪天満宮駅、山陽新幹線の新神戸駅の3駅のみで、1日平均利用者数が10万人以上の12駅(大阪、京都、天王寺、京橋、三ノ宮など)は、いずれも未設置。新快速が通過する駅では、通過線側にホーム柵を設置するなどの対策を進めているが、同社によると2011年度の転落事故は6件、接触事故は8件で、2012年度上期は、接触事故が7件発生している。

国土交通省の発表によると、9月末現在、ホームドアは全国で539駅に設置済み。ただし、平均利用者数10万人以上の駅では235駅中、34駅にとどまっている。

2012年11月14日(水)18時55分更新

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