鉄道コム

名鉄、運転士用タブレット端末を導入 運転士用時刻表を順次電子化へ

2023年8月10日(木)17時14分

名古屋鉄道は10日、運転士業務用アプリを搭載したタブレット端末の使用を開始すると発表した。

タブレット端末の使用イメージ
タブレット端末の使用イメージ

運転士用端末の導入は、運転士用時刻表の電子化を目的としたもの。時刻表データをタブレット端末に配信する。これにより、乗換案内の掲載による旅客案内情報の充実化、輸送障害時の迅速な旅客案内や対応を実現するほか、ダイヤ改正時の確認作業の効率化、紙の使用量の削減を図る。

平常時における運転士時刻表電子化のメリット
平常時における運転士時刻表電子化のメリット
輸送障害発生時における運転士時刻表電子化のメリット
輸送障害発生時における運転士時刻表電子化のメリット

また、既存の車掌用タブレット端末に搭載する情報共有アプリを、運転士用端末にも導入。運転士自身が現場の写真や動画を即座に社内で共有できるようになり、車掌が乗務しないワンマン列車においても、異常時の迅速な情報共有、正確性の向上を実現する。さらに、音声翻訳アプリや筆談アプリなども搭載するとしている。

名古屋鉄道は今後、運転士用タブレット端末の機能拡充を目的に、GPSを活用した運転士支援機能や情報伝達機能などを順次開発、搭載し、輸送品質の向上を図るとしている。また、運転士用タブレット端末の導入とともに、既存の車掌用タブレット端末の導入線区を全線に拡大。これにより、紙製の車掌用時刻表についても電子化を進めるという。

運転士用タブレット端末は、8月17日より順次導入する。名古屋鉄道は、2023年度末までに、築港線を除く全線で、約500台の端末を導入するとしている。

2023年8月10日(木)17時15分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]
  • 京阪電気鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 井原鉄道運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 広島高速交通運賃改定[2025年10月1日(水)]
  • 身延線(鰍沢口~甲府間)TOICA導入[2025年秋]
  • E3系「はこビュン」専用車両運転開始[2025年秋]

鉄道コムおすすめ情報

画像

JR東の「新たな夜行列車」

E657系を改造する、全席グリーン個室の夜行特急列車。2027年春に運転開始予定。

画像

茶色の東武8000系が登場

東上線全通100周年を記念して、8000系81111編成が「ぶどう色1号」塗装に。7月13日運転開始。

画像

秩父に「三岐カラー」の機関車

秩父鉄道と三岐鉄道が、お互いの塗装を塗り替えた機関車を運転。秩父鉄道では6月中旬から。

画像

鉄道動画の撮影・編集のコツ

近年のカメラは、動画撮影機能も超充実! 鉄道カメラマンの助川康史さんが、鉄道動画の撮影のコツや編集方法などをご紹介します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。