鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

山男に愛された夜行列車「アルプス」が復活! 臨時列車で7~9月に運転へ

2024年5月18日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

JR東日本は17日、夏の臨時列車の運転概要を発表しました。信州方面では、新宿~白馬間で、夜行列車「アルプス」が運転されます。

臨時「アルプス」に使われるE257系
臨時「アルプス」に使われるE257系

「アルプス」は、かつては中央本線の準急→急行列車で使われていた愛称です。1986年までは昼行・夜行列車として運転されていましたが、同年のダイヤ改正で昼行列車は「あずさ」に吸収され廃止。以降は夜行列車1往復のみの存在として運転されてきました。

急行「アルプス」は、山が多い信州方面へ向かう夜行列車として、山男たち(もちろん登山者には女性もいたのでしょうが)に愛されてきました。中央本線では、1980年代までは「山男列車」と称された夜行普通列車が運転されていたほか、「アルプス」自体にも最盛期には客車による臨時列車が設定されており、登山者たちに根強い人気をほこっていたようです。

その「アルプス」は、2002年のダイヤ改正で廃止され、以降は週末を中心に走る臨時快速「ムーンライト信州」が代わりに設定されていました。おもな使用車両は、「アルプス」の末期と同じ183・189系。しかし、その「ムーンライト信州」も、2018年12月の運転を最後に設定がなく、使用車両だった189系も2018年度で引退してしまいました。

「アルプス」の後継として、189系で運転されていた臨時快速「ムーンライト信州」(tookai113keiさんの鉄道コム投稿写真)
「アルプス」の後継として、189系で運転されていた臨時快速「ムーンライト信州」(tookai113keiさんの鉄道コム投稿写真)

今回復活した「アルプス」は、JR東日本長野支社による「夏の信州観光キャンペーン」の一環で運転されます。運転日(出発日)は、2024年7月12日、8月9日、9月13日、20日。新宿駅を23時58分に出発し、白馬駅に翌6時22分に到着するというダイヤです。種別は特急で、定期列車時代の「アルプス」より上の種別となっています。

関連鉄道イベント情報

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。