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四国を走った京急カラー、3度目の終焉 さらば、追憶の赤い電車

2023年5月3日(祝) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

「ことでん」こと高松琴平電気鉄道を走る、元京急線の電車。現在はことでん独自のカラーになったこの車両にラッピングを施し、京急時代のカラーを再現した「追憶の赤い電車」が、2023年4月14日をもって運用を終えました。

高松築港駅で発車を待つ「追憶の赤い電車」(写真左)。京急時代からの僚友である1200形(元・京急700形)と顔を並べます
高松築港駅で発車を待つ「追憶の赤い電車」(写真左)。京急時代からの僚友である1200形(元・京急700形)と顔を並べます

この「追憶の赤い電車」は、有志によりクラウドファンディング企画(以下、「CF」)が立ち上げられ、実現したもの。過去にもCFによるリバイバル企画が出ており、「還暦の赤い電車」「情熱の赤い電車」として2回、別の車両で京急カラーが復刻されています。

今回のリバイバルの対象車両は、おもに長尾線を走る1300形1305編成(元・京急旧1000形)。この編成の1305号車は京急時代にも同じ番号を名乗っており、移籍時に改番を経験しなかった唯一の車両だそうです。復刻後はCFのリターンをはじめとする様々なイベントに起用され、これまでの赤い電車と同様、大きな注目を集めていました。

CFプロジェクトチームは、今後、1300形を京急カラーに戻す予定は「ない」としています。しかし、今後、シルバーをベースに青色のラインを入れた北総開発鉄道(現・北総鉄道)7150形の復刻に挑戦すると発表しています。

また、ことでんでは、開業111周年記念イベントの第1弾として、2022年10月から琴平線の1080形(こちらも元・京急旧1000形)に同社入線当初のカラーを復刻しています。赤い電車こそいないものの、ファン垂涎モノの企画が、今後も期待できるかもしれません。

ことでんデビュー当初の復刻塗装をまとう1080形
ことでんデビュー当初の復刻塗装をまとう1080形

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