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東京都の地下鉄新路線、どのような形になる? 今週一週間の鉄道注目ニュース

2022年11月27日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

ワールドカップで日本代表がドイツ相手に勝利を決め、大盛り上がりとなった今週一週間(11月21日~27日)。鉄道関連でも、相鉄・東急直通線のダイヤ概要発表が話題となりました。そんな一週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介します。

11月25日、東京都は東京駅と東京ビッグサイト付近を結ぶ新たな地下鉄の事業計画を発表しました。

地下鉄新線は、築地や勝どきを通過する約6.1キロの路線。また、りんかい線を経由するルートの整備が計画されている羽田空港アクセス線や、東京駅への延伸を計画しているつくばエクスプレスとの接続も検討しているといいます。

つくばエクスプレスとの接続も検討
つくばエクスプレスとの接続も検討

発表された計画は建設区間や概算費用などのみで、事業主体については触れられていません。つまり、都が計画する地下鉄路線ではありますが、都営地下鉄である、とは言えないのです。たとえば、都が設立する新たな第三セクターが運営を担う可能性が。あるいは、りんかい線を運営する東京臨海高速鉄道は、都が大部分を出資する第三セクター。同社の新路線として整備されることも考えられます。

もう一つは、新たな観光列車の話題です。JR東日本盛岡支社は、22日に観光列車「ひなび」の導入を発表。同東北本部でも、24日に観光列車「SATONO」の導入を発表しました。いずれも2両編成で、うち1両には2・4人掛けのボックスシートなどが設置されます。

JR東日本東北本部が導入する「SATONO」
JR東日本東北本部が導入する「SATONO」

この2つの観光列車は、東北新幹線の新青森開業にあわせて2010年にデビューした、HB-E300系「リゾートあすなろ」を改造するもの。「リゾートあすなろ」編成は、2両編成2本が製造され、デビュー当初は毎週末のように快速「リゾートあすなろ」シリーズで運転されていましたが、次第にこのシリーズの運転本数は減少。近年では別名称での運転が目立っています。今回の改造で、運転形態がどのように変化するのか注目されます。

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