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時を超えて復活した令和の「赤電」? 西武9000系9103編成

2022年8月6日(土) 鉄道コムスタッフ 井上拓己

黄色、青、緑~青のグラデーションと、カラーバリエーション豊かな西武線。そんな中、燃え盛るように真っ赤な車両が1本だけ走っています。

赤一色スタイルの9103編成
赤一色スタイルの9103編成

その車両は、多摩湖線を中心に走る、9000系9103編成。ヘッドライト下の飾り帯と側面扉以外の部分が、赤一色に塗装されています。

9103編成は2014年から、特別塗装車「RED LUCKY TRAIN」として運転されていました。これは京浜急行電鉄とのコラボ企画で、車体を赤、窓まわりを白の、いわゆる「京急カラー」に変更したものです。この姿で池袋線を約6年間走った後、2020年冬に運用を終えました。その後、同編成はワンマン対応化、編成短縮のうえ多摩湖線に転属となり、同時に「RED LUCKY TRAIN」の任務を離れます。このとき、塗装されていた飾り帯と扉がステンレス地肌に戻され、窓まわりの白塗装も消えたものの、車体の色は赤のまま残りました。現在、赤一色の西武車両は9103編成だけで、今日も強烈な存在感を放っています。

ところで、赤い電車といえば、101系にもベージュと赤のツートンカラーの編成がいます。こちらは「赤電」と呼ばれる、1960年代以降の標準色を2017年に復刻したもの。9103編成の赤色はこの復刻と無関係ですが、かつての標準だった赤い電車が、違う形で戻ってきたともいえます。9103編成は、時代を超えてある意味復活した、「令和の赤電」なのかもしれません。

旧塗装「赤電」リバイバル編成の101系
旧塗装「赤電」リバイバル編成の101系
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