鉄道コム

鉄道コらム

185系いつまで活躍? 一般向け列車は7月以降設定なし

2021年12月31日(金) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

2021年3月のダイヤ改正で特急「踊り子」などから撤退した185系。定期運用からは退きましたが、現在も波動用車両として少数が残存しています。その活躍は、いつまで見られるのでしょうか。

2021年3月で定期運用を失った185系
2021年3月で定期運用を失った185系

現在の185系のような関東エリア配置の波動用車両は、急行型車両の165系や、中央本線、房総方面の特急で使われた183系・189系といった、定期運用を退いた車両が用いられてきました。185系は、2014年の高崎線系統への651系投入によって余剰が発生し、団体列車や快速「ムーンライトながら」などの臨時列車で使われていた183系・189系を代替。185系と同じ大宮総合車両センター配置の両形式を置き換えました。

一方、185系より新しいE257系も、房総特急の削減や中央本線へのE353系投入によって余剰が発生し、一部は波動用となっています。豊田車両センターには5両編成3本が波動用として常駐していたほか、E353系投入完了後には波動用のE257系5000番台・5500番台が改造によって登場。185系と同じ大宮総合車両センターへ配置されています。

波動用のE257系5000番台
波動用のE257系5000番台

波動用E257系の改造は終わりを迎えつつあり、2021年12月には500番台最後の改造対象と思われるNB-12編成が、秋田総合車両センターへ配給輸送されました。これまでの編成では3か月程度で改造工事を終えており、この編成も2022年春ごろには出場する見込みです。

対する185系は、2021年12月現在、7月に運転された快速「谷川岳山開き」が、一般発売された列車としては最後の設定。2022年2月にも団体臨時列車としての運転予定はありますが、E257系改造車が出そろう時期には、いよいよその余生も終えることとなるかもしれません。

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

関連鉄道リポート

関連鉄道イベント情報

鉄道コムおすすめ情報

画像

鉄道カメラマンの舞台裏とは

鉄道カメラマンの仕事には、予想外のできごとも!? プロの鉄道カメラマンである助川康史さんが、ハラハラな取材行をご紹介!

画像

東武「スペーシア」台湾へ

「日光詣」スペーシア先頭車を、台湾の台北駅で展示。2025年度冬からを予定。

画像

阪神1000系新デザイン

阪神1000系の「Re Vermilion」デザインが発表。第1編成は8月下旬に登場予定。

画像

新型「指定席券売機」

JR東日本が、7月から新型の指定席券売機を順次導入。画面はシンプルな構成に。従来機も10月に画面を更新予定。

画像

元泉北車のカラーどうなる?

泉北高速鉄道が南海に吸収合併されてから約3か月。元泉北車の色はどうなる?南海に今後の予定を聞きました。

画像

7月の鉄道イベント一覧

いよいよ夏本番、鉄道イベントも多数。7月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。