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付いた愛称は「ターボ君」 京成電鉄の3600形4両編成

2021年8月14日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

鉄道車両の中には、「デゴイチ」(D51形蒸気機関車)や「ニーナ」(EF66形電気機関車27号機)など、ファンなどから愛称で呼ばれるものがあります。今回ご紹介するのは、京成電鉄で「ターボ君」の愛称で呼ばれる3600形3668編成です。

「ターボ君」こと京成3600形3688編成
「ターボ君」こと京成3600形3688編成

京成3600形は、1982年に営業運転を開始した一般型車両。デビュー時は6両編成でしたが、1997年より8両編成へと編成が組み替えられました。今回の「ターボ君」は、この際に余剰となった先頭車6両を繋ぎあわせ、両端2両をVVVFインバータ制御によるモーター車へと改造したもの。車両性能が他車よりも良いことから、「ターボ君」の愛称がついたと言われています。

3668編成の外観は、6両編成だった頃は、2両編成を3本繋げたようなもの。実際には中間の運転台は使用不可能となっていましたが、既に2両編成が消滅した京成電鉄において、異彩を放つ編成でした。2017年に中間の2両が廃車され、現在は4両編成ですが、それでも見た目は2両編成×2本と特徴的な存在です。

「ターボ君」は、主に金町線や東成田線、芝山鉄道線で普通列車として活躍。また、そのパワフルさを活かし、新型車両回送列車のけん引車としても活躍。京急線の金沢八景駅に隣接する総合車両製作所横浜事業所から京成電鉄の新車を回送する際、普段は入線しない京急線へと乗り入れるシーンを見ることができます。

京急線内で京成電鉄の新車をけん引する「ターボ君」
京急線内で京成電鉄の新車をけん引する「ターボ君」
 

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