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あのアナウンスの担当者が変わる? 東海道新幹線の放送に合成音声導入へ

2021年8月18日(水) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

東海道新幹線の放送に合成音声導入へ
東海道新幹線の放送に合成音声導入へ

HOYAは10日、JR東海の新幹線車内と駅構内案内の音声に、「ReadSpeaker」の音声合成ソリューションが採用されたと発表しました。

ReadSpeakerは、HOYAの音声合成関連製品のブランドです。JR東海では、ReadSpeakerの音声合成ソフトが搭載された、アドバンスト・メディアの「多言語翻訳アナウンスサービス」を採用。新幹線車内や駅構内において、音声合成によるアナウンスを実施します。今回の音声合成ソリューション導入は、現在の放送を置き換えるのか、あるいは現在の放送に追加する形で使用するのかは不明ですが、音声認識やタッチで4か国語の翻訳結果の呼び出しが可能で、通常の放送のみならず、列車遅延時や緊急時といった状況においても、外国語を含む案内放送を合成音声で実施することが可能となります。

2021年現在、東海道新幹線の車内放送は、日本語放送は脇坂京子さん、英語放送はドナ・バークさんが担当しています。声のプロによる放送は誰が聞いても違和感がなく、合成音声よりも自然な一方、路線の延伸や新名称列車の設定などの度に、新たな音声パーツを収録しなおす必要があります。また、放送担当者の声質の変化などによって、従来の音声の使用が不可能となる可能性もあります。

一方の合成音声では、事前収録の必要性がなく、その場で放送文面を設定することが可能。新たな音声パーツが必要となる度に収録する必要はなく、異常時にも細かい内容の自動放送が可能となります。

JR東日本の新幹線駅放送でも、2020年ごろより、合成音声と思われるものへと更新が進められています。聞きなれたアナウンスの変更は残念ではありますが、今後のシステム更新で放送の幅が広がることが期待されます。

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