鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

京成、「車両数が変更可能」な新型車両「3200形」を2025年冬に導入へ

2024年5月20日(月)17時57分

京成電鉄は20日、新型車両「3200形」を、2025年冬に導入すると発表した。

新型車両「3200形」(イメージ)
新型車両「3200形」(イメージ)

3200形は、京成では2019年導入の3100形以来、約5年ぶりとなる新形式車両。「人や環境にやさしいフレキシブルな車両」をコンセプトに、編成車両数をフレキシブルに変更できる車両とする。同社はこれにより、輸送需要に見合った効率的な走行エネルギーの使用により、環境負荷の低減に努めるとしている。

2019年にデビューした3100形
2019年にデビューした3100形

3200形では、連結運転時に常時通り抜けを可能とするため、正面の中央部に貫通扉を配置する。外観は、京成の車両の伝統である、赤と青のカラーリングを踏襲している。

3200形の前面・側面イメージ
3200形の前面・側面イメージ

車内では、先頭車に車いすスペース、中間車にフリースペースを設置する。また、3100形に引き続き、扉上には、17インチのLCD車内案内表示器2画面を配置するほか、空気浄化装置や防犯カメラなどを導入。また非常通話装置では、同社の車両では初めて、客室内の防犯カメラ映像を乗務員室で確認できる機能を採用している。

車内イメージ
車内イメージ
先頭車の乗務員室直後のイメージ
先頭車の乗務員室直後のイメージ

足回り機器では、SiC素子を適用したVVVFインバータ制御装置を搭載。既存の3500形と比較し、電力使用量を約69パーセント削減する。また、制御装置や空調装置などの車載機器の動作状況をモニタリングし、故障対応の迅速化などによる安全性・安定性の向上を図るとしている。モニタリングによるデータは、将来的には故障の予兆把握やメンテナンスの省力化にも活用するという。

同社は3200形について、2024年度は6両編成1本の導入を予定。2025年度以降も継続して導入するとしている。

2024年5月20日(月)17時57分更新

鉄道未来インデックス

  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]
  • 秩父鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 伊予鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 近鉄新型一般車「8A系」営業運転開始[2024年10月]
  • JR東海「アクロス」機能向上[2024年10月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。