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鉄道ファンが選んだ私鉄の「デザイナーズトレイン」 1位は「これぞフラッグシップ」の赤い車両

2023年8月4日(金) 鉄道コムスタッフ

鉄道コムと鉄道旅行誌「旅と鉄道」は、「私の好きな〇〇」と題した投票企画を共同で実施しています。

今回は、2023年5月19日から6月20日に実施した「私の好きな『デザイナーズトレイン(私鉄編)』」の結果をご紹介。おもに上位の車両を、いただいたコメントとともに見ていきましょう。

2位の車両が、同じ得票数で2つあります。ひとつは近鉄50000系「しまかぜ」、もうひとつは小田急70000形「GSE」です。

同率2位を獲得した近鉄50000系「しまかぜ」(左)と小田急70000形「GSE」(右)。どちらも鉄道友の会から「ブルーリボン賞」を受賞しました
同率2位を獲得した近鉄50000系「しまかぜ」(左)と小田急70000形「GSE」(右)。どちらも鉄道友の会から「ブルーリボン賞」を受賞しました

しまかぜは、山内陸平氏と井上昭二氏の2人がデザインを担当した、伊勢志摩方面向けの観光特急車両。「独特な前面形状が好き」といった外観に対してのコメントのほか、「車内が神がかり的なデザイン」など、車内のデザインを評価する声もありました。

GSEのデザインを担当したのは、岡部憲明アーキテクチャーネットワーク。そのコンセプトは「箱根につづく時間ときを優雅に走るロマンスカー」で、伝統を受け継ぎつつ、時代のニーズにもマッチした車両として開発されました。2023年現在、定期運用に入るロマンスカー車両で展望席を持つ唯一の車両で、コメントも展望席を評価するものが多く見られました。

そして栄光の第1位は、近鉄80000系「ひのとり」。2020年にデビューした大阪~名古屋間の「名阪特急」用車両で、停車駅の少ない「『甲』特急」は、すべてこの車両で運転されています。コメントでは「これぞ近鉄のフラッグシップトレイン!」といった声が寄せられるなど、その存在感は抜群。得票数は、2位以下を大きく引き離しました。

得票数ダントツ1位の近鉄80000系「ひのとり」。こちらも「ブルーリボン賞」を受賞しています
得票数ダントツ1位の近鉄80000系「ひのとり」。こちらも「ブルーリボン賞」を受賞しています

車両のデザインは、GKインダストリアルデザインが担当。景観との調和を考慮し、都市間特急にふさわしい気品あるデザインとしたといいます。コメントでも「メタリックな深い紅色で、どんな景色の中で見ても格好よい」という声が聞かれたほか、座席の高級感、とくに座席を倒しても前後の人に影響を与えないバックシェルシートを高く評価するコメントも目立ちました。

ちなみに、乗車券以外の料金を必要としない一般型車両でトップを飾ったのは、7位にランクインした相鉄20000系。東急線への直通列車を中心に運用される車両で、デザインは鈴木啓太氏によるものです。「ネイビーブルー1色ながら、オシャレ」「グレートーンの内装に高級感があってよい」など、内外装へのこだわりを評価する声が多数ありました。

一般形車両でトップの票数を集めた相鉄20000系。相鉄線内はもちろん、東急線、東京メトロ線、都営地下鉄線など、広い範囲で運用されています
一般形車両でトップの票数を集めた相鉄20000系。相鉄線内はもちろん、東急線、東京メトロ線、都営地下鉄線など、広い範囲で運用されています

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