鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

埼玉高速鉄道、事業再生ADR手続きが成立

2015年2月3日(火)17時47分

埼玉高速鉄道は1月29日(木)、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続(事業再生ADR手続き)が成立したと発表した。

同社は第三セクター方式で1992年に設立され、2001年に開業。開業後は当初の見込みを下回る利用者数にとどまり、2004年に経営健全化計画、2010年に経営改善計画を策定したが、経営自立の達成が困難となったため、事業再生ADRによる事業再構築を進めていた。1月29日に開催された第3回債権者会議にて、同社の事業再生計画案に対して全対象債権者から同意書の提出があり、事業再生ADR手続きが成立した。

事業再生ADRとは、経済産業大臣の認定を受けた公正かつ中立な第三者が関与することにより、過大な債務を負った事業者が法的整理手続によらずに債権者の協力を得ながら事業再生を図る手続きのこと。

今回の手続きでは、主に、同社が建設時に借り入れた有利子負債を縮減し、元利償還の負担を低減することで事業再生が図られる。

同意事項によると、金融機関は、322億円の債権放棄、埼玉県に対し63億円の債権譲渡、27億円の償還期間の延長を行う。また、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、支払債権の485億円の償還期間を延長し、自治体(埼玉県、川口市、さいたま市)は、金融機関が債権放棄する貸付債権、および埼玉県に譲渡される貸付債権に対して、「第三セクター等改革推進債」を通じて損失補償を行うほか、196億円の債務の株式化、41億円の償還期間の延長などを行う。

同社は、事業再生計画に基づく経営再構築の推進により、事業再生ADR手続き成立後の初年度となる2015年度からの営業損益および経常損益の黒字化を目指して経営改善を図っていくとしている。

2015年2月3日(火)17時47分更新

鉄道未来インデックス

  • 京成 関東鉄道100パーセント子会社化[2024年9月1日(日)]
  • 京葉線ダイヤ変更[2024年9月1日(日)]
  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]
  • 秩父鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 伊予鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。