鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

JR四国初の特急型電車が「2度目の変身」へ 今週1週間の鉄道ニュース

2023年5月28日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今週(5月22日~28日)1週間の鉄道の話題の中から、鉄道コムが注目した内容をご紹介。まずは、JR四国の8000系の話題です。

JR四国は22日、特急「しおかぜ」などで使用している8000系をリニューアルすると発表しました。外観デザインは2014年にデビューした8600系と同じカラーリングとし、車両コンセプト「瀬戸の疾風」を進化させたものに。車内はグリーン席が電動リクライニング仕様となるほか、グリーン席と指定席の全席、自由席の壁側にコンセントが設置され、利便性が向上します。

8000系のリニューアルデザイン(イメージ)
8000系のリニューアルデザイン(イメージ)

1992年デビューの8000系の同世代の特急型電車といえば、681系や787系などが該当します。デビューから約30年、そろそろ引退がささやかれてもおかしくない世代ですが、今回のリニューアル発表は、これが否定されたということ。既に2004年以降に一度リニューアルを受けた8000系ですが、今回の2度目の変身を経て、瀬戸内を駆ける列車での活躍がまだまだ続くことになります。

もう一つご紹介するのは、同じ振り子電車の話題。25日に鉄道車両メーカーの日本車両製造豊川製作所を出場した383系A101編成が、真新しい台車を履いていたことが、SNS上などで話題となりました。

383系は、特急「しなの」の車両更新を目的に、1994年に登場した車両。先のJR四国の8000系とほぼ同世代の車両です。そんな車両が新型の台車を装備して現れた理由とは。8000系と同様、車両のリニューアルを計画しており、その車両更新用の新装備の試験のため……という可能性も考えられなくはないですが、やはり同世代のキハ85系を新型車両で置き換えたJR東海ということを考えれば、383系置き換え用車両の設計に向けた動き、と捉えるのが自然ではないでしょうか。

特急「しなの」で活躍する383系
特急「しなの」で活躍する383系

同じような新型車両の設計に向けた現車での新装備試験は、これまでに他社でも同様の動きが見られました。JR東海で383系の置き換えに向けた動きが発表されたことはなく、実際にこれが383系代替車両に関連するのかは不明ですが、今後の新装備、あるいは新形式に期待したいところです。

鉄道コムおすすめ情報

画像

デビュー20年超の東急車リニューアルへ

2024年度設備投資計画で発表。3000系以外も対象に?東急広報へ聞きました。

画像

近鉄新型の形式名は「8A系」

新型一般車両「8A系」。2024年10月に奈良線・京都線でデビュー。2025年度には名古屋線にも。

画像

西武「NRE」置き換えへ

2026年度にも新宿線の有料着席サービスを刷新。10000系「ニューレッドアロー」は置き換えへ。

画像

「表定速度」日本最速は?

「表定速度」が最も速い列車は? 新幹線と在来線の各列車を見る2024年度版ランキング

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

5月の鉄道イベント一覧

新緑がまぶしい季節となりました。5月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

特急「185」投稿写真募集中!

185系による臨時特急「185」。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。