JR四国は27日、サイクリングを楽しむ旅行者に向けたサービスとして、特急「いしづち」への自転車積み込みと、自転車専用の収納袋「輪行袋」の貸し出しを、2014年3月15日に始めると発表した。
今回のサービスは、3月21日から開催される観光イベント「瀬戸内しまのわ2014」に合わせたもので、自転車に乗って走ることを楽しむ「サイクリスト」の鉄道利用を促すのがねらい。
自転車積み込みサービスは、8000系特急車両の7号車に設けたスペースに自転車を据え付けるもので、折りたたまずに置くことができる。自転車をそのままの状態で特急列車に持ち込めるサービスは全国的に見ても異例。車内に据え付けるための器具の制約から、タンデム車、軽快車、リカンベントは対象外で、公道上を走ることができない自転車(ピストバイクなど)は持ち込めない。同サービスの対象列車は、高松行きの特急「いしづち」4・16・28号と松山行きの同特急3・15・27号。各列車8号車の1番Aまたは1番Bの指定席利用者(計2人)のみが利用可能で、今治~松山間に限り有効。区間外へ乗り越す場合などは、解体するか、折りたたんで専用の袋(輪行袋)に収納する必要がある。自転車の乗降は、今治駅、伊予北条駅、松山駅で取り扱う。
輪行袋のレンタルサービスは、今治駅、松山駅、宇和島駅で実施。1袋につき1日500円で貸し出し、利用者は返却予定日と返却駅を申し出て借りる。折りたたみや解体ができない自転車は利用できない。
両サービスとも、実施期間は3月15日(土)から、「瀬戸内しまのわ2014」最終日の10月26日(日)まで。