JR東日本は5日、首都圏から東北への旅行に便利な「東北フリー乗車券」を発売すると発表した。子どもは1人1000円で発売する。
東北フリー乗車券は、東京電車特定区間内を出発地として、「秋田・青森」「岩手・三陸」「宮城・山形」「福島・磐越」「庄内」の東北の5つのエリアを目的地に設定した企画乗車券。各エリアまでの往復の乗車券(普通列車)とエリア内で5日間自由に乗り降りができるフリー乗車券がセットになっている。価格は、「秋田・青森エリア」の場合、大人が1万1400円、子どもが1000円。大人はエリアにより価格が異なるが、子どもは全エリア共通で1000円で設定する。別に特急券を購入すれば、新幹線や特急列車も利用できる。利用期間は、7月21日(土)~8月29日(水)で、お盆期間(8月11日~20日)は利用できない。発売期間は、6月21日(木)から利用開始日の7日前まで。
たとえば、東京~盛岡間を往復する場合、通常の大人の往復運賃は1万6380円だが、東北フリー乗車券(「岩手・三陸エリア」)の場合は1万300円となり、約37パーセントの割り引きとなる。これを大人2人、子ども2人の家族で利用した場合は、合計で2万2600円で、半額近い額に。子どもが一律1000円のため、子どもが多いほど乗車券代が得になる。
JR東日本では、東北エリアでの旅行を活性化することで復興支援につなげたいとしている。