鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

新幹線からスポーツカーまで止める、ブレーキメーカー「曙ブレーキ工業」

2021年7月18日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

先日、筆者の自家用車を車検に出した際、「ブレーキパッドがすり減っているので、次回の車検時には変える必要がある」と言われました。せっかく変えるのであれば、何かいいものを使ってみたい、と思うのが、クルマ好きの性。耐摩耗性やダストの少なさなど、性能がいいものを……と色々探し始めてしまいました。

ところで、自動車用のブレーキといえば、数々の高性能車に採用されている「ブレンボ」が有名ですが、日本にも高性能なブレーキシステムを製造するメーカーがあります。自動車向けでは「akebono」のブランドで知られる曙ブレーキ工業です。同社のブレーキシステムは、トヨタや日産、ホンダといった自動車メーカー各社の一般自動車はもちろん、ヨーロッパのスーパーカーや、F1マシンにも採用されています。

そんな曙ブレーキ工業は、鉄道車両用のブレーキも製造しています。在来線用の制輪子やディスクブレーキライニング(いずれも摩擦材)はもちろん、最高時速320キロで走るE5系や、最新型の車両であるN700Sも手掛けているとのこと。同社の製品は、1958年に運転を開始し、東京~大阪間の日帰りを可能としたビジネス特急「こだま」や、1992年にデビューした300系、さらには台湾などの海外へ輸出された高速鉄道車両など、長い歴史と多くの実績を持っています。

N700S
N700S
曙ブレーキ工業製のブレーキライニングを採用した、N700Sのブレーキ
曙ブレーキ工業製のブレーキライニングを採用した、N700Sのブレーキ

新幹線からスポーツカーまで、さまざまな車両を「止める」曙ブレーキ工業のブレーキは、日本の陸上交通の安全を支えています。

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。