デビュー30周年、でも実は50歳以上の200型
200型は、それまで「りょうもう」用車両として使用されてきた1800系を置き換えるため、1991年にデビューしました。車体は新造されたものですが、足回り機器については、当時100系「スペーシア」の導入によって置き換えが進んでいた1720系のものを流用しています。
![通常塗装の200型](https://images.tetsudo.com/report/334/tb200_001.jpg)
![先代「りょうもう」用車両の1800系(画像:東武鉄道)](https://images.tetsudo.com/report/334/ryomo_201.jpg)
![東武博物館に保存されている、1720系の先頭部](https://images.tetsudo.com/report/334/sk002.jpg)
また、最後まで残存した1800系1本の置き換えには、1720系全編成を200系へ転用した後だったため、足回りを含めて完全な新造車に。こちらは200型と外観は同じですが、形式は250型と別のものになっています。
200型デビュー当時の「りょうもう」は急行列車(現在の急行とは別物)としての運転でしたが、1998年に1800系の置き換えを完了した後、1999年には特急列車に格上げされており、日光線系統の「スペーシア」と同じ立ち位置となりました。
2021年でデビュー30周年を迎えた200型ですが、先述したように足回り機器は1720系のものを流用しているため、製造から半世紀近くが経過しています。東武鉄道では、200型・250型の今後については発表していませんが、「りょうもう」は一部列車が500系による「リバティりょうもう」に変更されており、200型トップナンバーの201編成は、2020年に廃車されています。