鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

近鉄の新型一般車両「8A系」、2024年10月デビューへ 2025年度には名古屋線にも投入

2024年5月10日(金)16時2分

近畿日本鉄道は10日、新型一般車両について、営業運転開始時期や形式名などを発表した。

新型一般車両は、同社が2022年に導入を発表していたもの。2024年10月、奈良線、京都線、橿原線、天理線などで営業運転を開始する。形式名は「8A系」。

新型車両「8A系」
新型車両「8A系」

車両の外観は、赤・白のツートンカラー。「近鉄らしさを踏まえ、ご利用の皆さまに身近に、親しみを持っていただける新しいデザイン」としたという。

車内の座席は、車端部の優先席付近を除き、ロングシートとクロスシートを切り換えできる「L/Cシート」を設置。1両の中でロングシートとクロスシートを混在して配置することも可能としている。また、車両中央の乗降扉付近には、ベビーカー・大型荷物対応スペース「やさしば」を、1両あたり2か所設置。前向き、横向きのいずれでも着席できる座席と、ベビーカーや大型荷物などのスペースを兼ね備えたもので、床面にはストッパーを設置する。

8A系の車内(イメージ)
8A系の車内(イメージ)
8A系の車内座席配置(クロスシート運用イメージ)
8A系の車内座席配置(クロスシート運用イメージ)
「やさしば」の利用イメージ
「やさしば」の利用イメージ

また、車内保温用の扉個別開閉スイッチを、近鉄ではケーブルカー以外で初めて導入。このほか、各車4か所の防犯カメラや、同1か所のフリースペースの設置、扉上の大型液晶ディスプレイ設置、新型走行機器の導入などにより、セキュリティ性の向上、バリアフリーへの配慮、省エネ化の推進を図る。

8A系は、2024年度は4両編成12本を、奈良線・京都線系統に順次導入。2025年度は、奈良線・京都線系統に同9本を投入するほか、大阪線系統に同2本、名古屋線系統および南大阪線系統に各3本を投入する。近鉄の新型一般車両の導入は、2000年デビューの「シリーズ21」以来となる。

2024年5月10日(金)16時2分更新

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]
  • 秩父鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 伊予鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 松浦鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 関東鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]

鉄道コムおすすめ情報

画像

「ドクターイエロー」引退発表

東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」、2027年以降の完全引退発表。代替車は?

画像

京阪2200系復刻塗装

デビュー60周年の記念企画。2200系7両編成1本の塗装や車外銘板などを、1988年当時の仕様に復刻。

画像

「モード」を使いこなそう

カメラの設定は意外と知らずに使っている人も? 上達に不可欠なモード設定について、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

ビューさざなみ・わかしお復活

定期運用を退いた255系による臨時特急。9月7日に東京~館山間、8日に東京~安房鴨川間で運転。

画像

性能が良すぎて失敗?

JR貨物発足初期の機関車には、性能が良すぎて失敗した形式が。そんな3兄弟をご紹介します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

381系ラストラン写真募集中!

いよいよ定期運用終了の381系。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。