鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

南海、クレジットカードのタッチ決済サービスに「社内内回り方式」導入 ネットワークをモバイル回線から切り替え

2023年8月18日(金)16時10分

南海電気鉄道とQUADRACは18日、クレジットカード等によるタッチ決済サービスの通信回線において、「社内内回り方式」を導入したと発表した。

社内内回り方式のイメージ
社内内回り方式のイメージ

社内内回り方式は、南海が保有する社内ネットワークを利用して、タッチ決済サービスのシステムを構成するもの。従来のシステムでは、閉域網のモバイル通信方式を採用し、公衆キャリアの回線を利用。外部の通信環境に左右され、決済エラーが発生するなどの課題があった。また、読み取り用のリーダー端末には、1台ごとに回線利用料が必要となっていた。今回、既存の社内ネットワークを活用することで、従来より安定した通信品質の確立と、端末回線利用料の削減を目指す。加えて、今回の新方式導入に際し、一部の端末をクレジットカードのセキュリティ基準「PCI-P2PE」に対応した新型に代替。セキュリティの強化も図るとしている。

将来展開として、南海では「駅遠隔制御システム」との連携も目指す。駅務機器の状態確認や操作がリモートで可能なシステムで、今回の社内ネットワークへの切り替えにより、タッチ決済時の入出場エラーを遠隔で対応できるようにする。

南海は、7月に泉佐野駅の改札口へPCI-P2PE対応のリーダー端末を設置。社内内回り方式へと回線を切り替えた。同社では、2023年度中に、タッチ決済サービスを提供している改札機全てを、同方式へと切り替える。また、大阪・関西万博が開催される2025年に向け、同方式によるタッチ決済サービスの導入駅を順次拡大するとしている。

2023年8月18日(金)16時10分更新

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]
  • 秩父鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 伊予鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 松浦鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 関東鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]

鉄道コムおすすめ情報

画像

「ドクターイエロー」引退発表

東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」、2027年以降の完全引退発表。代替車は?

画像

京阪2200系復刻塗装

デビュー60周年の記念企画。2200系7両編成1本の塗装や車外銘板などを、1988年当時の仕様に復刻。

画像

「モード」を使いこなそう

カメラの設定は意外と知らずに使っている人も? 上達に不可欠なモード設定について、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

ビューさざなみ・わかしお復活

定期運用を退いた255系による臨時特急。9月7日に東京~館山間、8日に東京~安房鴨川間で運転。

画像

性能が良すぎて失敗?

JR貨物発足初期の機関車には、性能が良すぎて失敗した形式が。そんな3兄弟をご紹介します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

381系ラストラン写真募集中!

いよいよ定期運用終了の381系。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。