鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

京福電気鉄道が2023年4月に運賃改定、車両更新の予定も発表

2023年1月27日(金)15時11分

京福電気鉄道は27日、国土交通省近畿運輸局に対し、嵐山線(嵐電)の旅客運賃変更の認可を申請した。

京福電気鉄道(嵐電)の電車
京福電気鉄道(嵐電)の電車

改定後の普通運賃は、全線均一で大人250円、子ども120円、通勤定期券運賃が大人1か月8500円など。通学定期券の運賃は変更しない。なお、普通運賃、定期券以外の乗車券類および詳細な取り扱いについては、別途お知らせするとしている。

今回の運賃改定は、駅のバリアフリー化や運転保安度向上といった設備投資への対応と、経営の安定化に向けた収支改善を目的としたもの。運賃の改定は、2023年4月1日を予定している。

同社はあわせて、今後3年間における設備投資計画を発表。環境への対応、車両の更新、駅のバリアフリー化について集中的に進めるとしている。

車両面では、モボ2001形(2両)に回生ブレーキを設置する。あわせて回生電力貯蔵装置を新設し、発電した電気を有効活用できる仕組みを整備する。また、新型車両を導入し、車体製造から50年、電動機などは製造から90年以上が経過するモボ101形、モボ301形(計7両)の更新も予定する。VVVFインバータ制御、回生ブレーキの導入で環境負荷を低減するほか、車内設備のバリアフリー化を実施し、快適性の向上を図るとしている。

車体は1975年製、電動機などは1929年製のモボ101形
車体は1975年製、電動機などは1929年製のモボ101形

既設停留場については、スロープの整備、嵩上げなどによるバリアフリー化を実施。あわせて警告ブロックも設置し、高齢者などにも利用しやすい施設へと改良する。2023年度は嵐電嵯峨駅、2024年度以降は西大路三条、山ノ内、太秦広隆寺の各駅をバリアフリー化する予定。

2023年1月27日(金)17時41分更新

鉄道未来インデックス

  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]
  • 秩父鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 伊予鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 近鉄新型一般車「8A系」営業運転開始[2024年10月]
  • JR東海「アクロス」機能向上[2024年10月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。