鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

阪急・阪神、バリアフリー設備投資に向け2023年に運賃値上げへ

2022年8月3日(水)18時38分

阪急電鉄と阪神電気鉄道は3日、駅バリアフリー設備の整備拡大に向け、運賃の加算を実施すると発表した。

阪急電鉄十三駅のホームドア
阪急電鉄十三駅のホームドア

今回の加算は、国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用するもの。神戸高速線を除く阪急各線、阪神各線が対象で、各社とも、普通旅客運賃は大人10円、通勤定期旅客運賃は1か月380円などを、「鉄道駅バリアフリー料金」として運賃に加算して収受する。小児運賃の加算料金は大人の同料金の半額とするほか、通学定期旅客運賃は加算対象外となる。

両社はこれまで、駅バリアフリー設備の整備を進めており、阪急では約98%、阪神では100%の駅が、エレベーターやスロープによるバリアフリー化を実現しているという。また、阪急では神戸三宮駅や十三駅の一部、阪神では神戸三宮駅や大阪梅田駅の一部に、可動式ホーム柵を設置。阪急では、スペースが限られる春日野道駅や中津駅へもエレベーターを整備し、全駅のバリアフリー化実現を目指している。一方、バリアフリー設備の整備に向けては、阪急では2021年度~2035年度に約900億円、阪神では2022年度~2035年度に約320億円超が必要になるとしている。

阪神電気鉄道大阪梅田駅のホームドア
阪神電気鉄道大阪梅田駅のホームドア

鉄道駅バリアフリー料金は、バリアフリー設備の整備に充当。年間の徴収額は、阪急が約37億円、阪神が約14億円を見込む。収受開始は2023年4月1日を予定している。また今後、阪急では2040年度末ごろまでに、阪神では2042年度ごろまでに、全駅への可動式または固定式ホーム柵の設置を目指すとしている。

2022年8月4日(木)14時17分更新

鉄道コムの最新情報を無料でお知らせしますプッシュ通知を受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 大阪駅西側新改札口全面開業[2024年夏]
  • 広島電鉄 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」本格導入[2024年9月]
  • 秩父鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 伊予鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 松浦鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]
  • 関東鉄道運賃改定[2024年10月1日(火)]

鉄道コムおすすめ情報

画像

「ドクターイエロー」引退発表

東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」、2027年以降の完全引退発表。代替車は?

画像

京阪2200系復刻塗装

デビュー60周年の記念企画。2200系7両編成1本の塗装や車外銘板などを、1988年当時の仕様に復刻。

画像

「モード」を使いこなそう

カメラの設定は意外と知らずに使っている人も? 上達に不可欠なモード設定について、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

ビューさざなみ・わかしお復活

定期運用を退いた255系による臨時特急。9月7日に東京~館山間、8日に東京~安房鴨川間で運転。

画像

性能が良すぎて失敗?

JR貨物発足初期の機関車には、性能が良すぎて失敗した形式が。そんな3兄弟をご紹介します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

381系ラストラン写真募集中!

いよいよ定期運用終了の381系。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。