鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

荷物の列車積載で「手ぶらで空港へ」実証実験 今週一週間の鉄道ニュース

2024年1月28日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

今週(1月22日~28日)一週間の鉄道関連ニュースから、鉄道コム注目の話題をご紹介します。まず1本目は、名古屋鉄道が実施する実証実験について。

名鉄は24日、航空会社や空港会社などと共同で、「オフエアポート・チェックイン」の実証実験を実施すると発表しました。航空機に搭乗する旅客の荷物を名鉄名古屋駅付近の店舗で預かり、旅客は手ぶらで目的地へ向かえるというものです。預かった手荷物は、名鉄名古屋駅から列車に積み込み、中部国際空港(セントレア)で航空機へ積み込みます。

実施期間は、2月4日から11日まで。名古屋発では、新千歳空港行きのANA715便、JAL3117便の2便が対象。北海道発でも実施するといいます。

名古屋鉄道の車両
名古屋鉄道の車両

航空機利用者を対象とした、荷物を預かり、列車やバスなどに積載して空港まで運ぶサービスは、かつて東京や大阪などで、国際線を対象に「インタウンチェックイン」として提供されていました。国際線と国内線という違いはありますが、以前のサービスが復活したような形です。

もう一つは、鉄道ではなく旅行の話題。1月1日に発生した能登半島沖地震の復興支援として、政府が「北陸観光割」を実施することが発表されており、徐々にその内容が明らかになっています。

対象は宿泊での訪問で、1人あたり1泊2万円を限度に補助するといいます。対象は福井、石川、富山、新潟の4県で、実施期間は3月から4月のゴールデンウィーク前までを念頭に置いているとのこと。また、被害が甚大な能登半島は今回では対象外とし、別途割引企画を実施するということです。

北陸本線3県を通る北陸新幹線。3月16日には敦賀駅まで延伸し、北陸4県を縦断する路線となります
北陸本線3県を通る北陸新幹線。3月16日には敦賀駅まで延伸し、北陸4県を縦断する路線となります

すでに報道されているように、今回の地震では、大きな物理的被害を受けていない場所でも、観光客が激減するという影響を受けています。このキャンペーンが起爆剤となり、北陸の無事な地域を訪れる旅行者が増えれば、地域での消費が拡大し、ひいては復興の助けにもなります。「北陸の魚介類を食べて応援」という動きが一部で見られましたが、「行って応援」も選択肢となりそうです。

関連鉄道コらム

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。