鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

鉄道コらム

鉄道写真に最適! ニコンの新型ミラーレス「Z 9」は値段以上の性能だった

2022年5月7日(土) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

2021年12月に発売されたニコンのフラッグシップミラーレスカメラ「Z 9」。鉄道コム編集部でもこの最新機種を借りることができ、鉄道写真の撮影を敢行しました。

ニコンのフラッグシップミラーレスカメラ「Z 9」
ニコンのフラッグシップミラーレスカメラ「Z 9」

Z 9は、ニコンの技術を総結集して作り上げたカメラ。従来の同社ミラーレスカメラはもとより、デジタル一眼レフカメラをも超える性能を有しています。

オートフォーカス(AF)の性能は大幅に向上し、さらには被写体検出機能も搭載。これまでのカメラも可能だった人物認識のほか、動物、そして乗り物の認識も可能に。完全にカメラ任せで新幹線を撮影したのですが、ピッタリと追従するその性能には驚くばかりでした。ちなみに、飛行機にレンズを向けた場合には、AFポイントはコックピットの窓に照準。筆者は試していませんが、モータースポーツの撮影でも威力を発揮するそうです。

新幹線にピッタリ照準を合わせる被写体検出機能を持つAF
新幹線にピッタリ照準を合わせる被写体検出機能を持つAF

電子ビューファインダー(EVF)の高性能化も特徴です。Z 9のEVFはブラックアウトフリーの「リアルライブビューファインダー」となっており、被写体を追い続ける際にブラックアウトで見失うことがありません。また、連写性能は秒間20コマで、筆者のようなヘタクソカメラマンでも「数撃ちゃ当たる」戦法で狙う「流し撮り」の成功確率が大幅に向上します。

ブラックアウトフリーのEVFや高性能な連写機能は流し撮りで大活躍
ブラックアウトフリーのEVFや高性能な連写機能は流し撮りで大活躍

欠点を挙げるとすると、2022年4月時点の品薄状態と、ボディサイズの大きさや60~70万円という価格でしょうか。とはいえ、品薄についてはともかく、サイズや価格は最上級機としては標準的なもので、むしろボディは従来の一眼レフフラッグシップ機よりも小型化されています。グリップ性も上々で、逆に筆者の私物である「Z 6II」の握り心地に物足りなさを覚えるほどでした。

手軽に購入、という価格の製品ではありませんが、それでもその性能は値段以上。特にミラーレスカメラに不安を抱いているニコンユーザーにオススメしたい製品です。

鉄道コムおすすめ情報

画像

113系福知山色復刻

福知山地区で活躍する113系で「福知山色」が復刻。6月5日から山陰本線などで運転。

画像

京都鉄道博物館で12系展示

京都鉄道博物館で12系の展示や「SLスチーム号」客車変更など実施。オハフ12形は夏に廃車予定。

画像

3200形「フレキシブルに変更」の意味は?

京成電鉄の新型車両「3200形」。組成内容や連結器の秘密を同社に聞きました。

画像

「キャニオンルート」年内断念

新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」、黒部峡谷鉄道の鉄橋被災で年内開放を断念。

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

6月の鉄道イベント一覧

梅雨のシーズンでもイベントは多数開催。6月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

相鉄10000系リバイバル車投稿写真募集中!

相鉄10000系のリバイバルラッピング車両。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。