東京オリ・パラに向けて視界よし 東京メトロ、視覚障害者向け道案内システム開発中

2019年9月4日(水) 永田篤史

東京メトロは、視覚障害者向けに道案内システムの開発を進めています。駅の改札から地下鉄の乗降口、トイレなど駅構内をなるべく不便なく移動できるようにすることが目的です。8月30日、有楽町線の辰巳駅と新木場駅で、報道関係者向けに同システムの実証実験が公開されました。

この記事の動画(鉄道コム制作)

YouTube

このシステムは「shikAI」(しかい)と呼ばれ、東京のIT企業「プログレス・テクノロジーズ」とともに開発を進めています。日本語の「視界」と、後々このサービスで活躍が期待される人工知能(AI)とを掛け合わせて命名されました。

実証実験の様子を見守るshikAIの開発会社「プログレス・テクノロジーズ」の小西祐一会長(手前右)
実証実験の様子を見守るshikAIの開発会社「プログレス・テクノロジーズ」の小西祐一会長(手前右)
shikAIのシステム概要(東京メトロ提供)
shikAIのシステム概要(東京メトロ提供)

shikAIは、駅構内の点字ブロック上に貼られたQRコードを、専用アプリ内から起動したスマートフォンのカメラで認識。「改札です。直進4メートル」など、進む方向や距離を音声で細かく伝え、利用者を目的の場所まで案内します。

点字ブロック上に貼られたQRコード
点字ブロック上に貼られたQRコード

「改札」「券売機」など、どこに行きたいかは、スマホの画面をタップすることで音声が流れるので、それを元に選択することができます。

専用アプリ上の目的地選択画面
専用アプリ上の目的地選択画面

この日の実証実験では、日中の時間帯、新木場駅の改札から駅構内に入って地下鉄に乗り、隣の辰巳駅で降りて改札を出るまでの流れを確認しました。shikAIの開発会社「プログレス・テクノロジーズ」の小西祐一会長は「人ごみの中でも問題なく使えるのか、ということを検証した」と話しました。

新木場駅の人ごみの中で、アプリを使って歩く高橋史月さん
新木場駅の人ごみの中で、アプリを使って歩く高橋史月さん

実証実験に協力した高橋史月さんは、アプリを使った感想について、「分かりやすいです。リピート機能があるので、ちょっと(進む方向が)違ったかな、と思ってもやり直せるのが良い」、松尾政輝さんは「本当にありがたいことだと思います。こういうサービスがもっと広がっていってもらえれば良いと思います」と話しました。

アプリを使いながら、辰巳駅のプラットフォームを歩く松尾政輝さん
アプリを使いながら、辰巳駅のプラットフォームを歩く松尾政輝さん

辰巳駅と新木場駅は、来年の東京五輪では水球の会場となる東京辰巳国際水泳場の最寄り駅です。東京メトロの担当部署の工藤愛未主任は「来年のオリンピック、パラリンピックの時に、なるべく安全に、便利に、駅をご利用いただける状態にできれば」と話しています。

鉄道旅行誌「旅と鉄道」×鉄道コム

画像

想い出深い九州の列車に一票を

ななつ星in九州、みずほ、ハウステンボス、A列車で行こう、旅人、ことこと列車…

鉄道コムおすすめ情報

画像

「鉄道王国」富山

路面電車や観光鉄道、地方都市最大級の私鉄が走る富山県。なぜここまで鉄道が広く普及したのでしょうか。

画像

新駅は「大阪駅」に

おおさか東線の「北梅田駅」は、大阪駅として一体化。従来駅との間には連絡通路を整備。

画像

JR九州の「RED EYE」

設備点検用システムを811系に搭載した「RED EYE」。JR九州が4月1日から運用開始。

画像

リゾートみのり引退

陸羽東線を走る「リゾートみのり」が、6月28日をもって引退。最終日にはツアー専用列車「フィナーレ号」も運転。

画像

ひつじでんしゃ

3月29日、東急こどもの国線に「ひつじでんしゃ」が登場。「うしでんしゃ」も継続。

画像

3月の鉄道イベント一覧

いよいよ春到来。3月の鉄道の動きを知るなら、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。