引退した2000形や旧1000形「花電車」も、京急ファミリーフェスタ2018

2018年5月23日(水) 鉄道コムスタッフ

5月20日、京浜急行電鉄久里浜工場で、「京急ファミリ―フェスタ2018」が開催された。

毎年5月に開催されるこの車両工場開放イベント。例年人気を集める車両展示や工場内部展示のほか、今年は京急創立120周年や、浅草線相互直通運転50周年を記念したイベントも開かれた。

車両展示

大人気となっていた車両展示ブース。今年は2100形や「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」といった看板車両のほか、京急創立120周年を記念したラッピング車両や、3月に引退した2000形などが展示された。

左から、2100形2101編成、600形「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」、新1000形「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」
左から、2100形2101編成、600形「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」、新1000形「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」
左から、1500形「京急120年の歩み号」、新1000形1201編成、800形821編成
左から、1500形「京急120年の歩み号」、新1000形1201編成、800形821編成
3月の特別貸切列車「ありがとう2000形」で使用された2000形2011編成。ブルーリボン賞受賞記念ヘッドマークを掲出していた。
3月の特別貸切列車「ありがとう2000形」で使用された2000形2011編成。ブルーリボン賞受賞記念ヘッドマークを掲出していた。
デト15+16。救援資材コンテナを搭載した救援用の車両だ。
デト15+16。救援資材コンテナを搭載した救援用の車両だ。

車両展示ブースの隣では、正面方向幕実演や運転台撮影などが開催された。800形823編成を使用した正面方向幕実演では、普段800形が入らない行先・種別が表示されると、ファンから歓声が上がっていた。

正面方向幕実演に使用された800形823編成。登場時を模したリバイバル塗装となっている。
正面方向幕実演に使用された800形823編成。登場時を模したリバイバル塗装となっている。

久里浜工場には、2011年に引退した旧1000形の2両編成が保存されている。今回のファミリーフェスタでは、都営浅草線との相互直通開始50周年を記念して、当時使用された形式であるこの旧1000形を使用した「花電車」が展示された。

花電車となった旧1000形1351+1356
花電車となった旧1000形1351+1356

このほか車両展示ではないが、敷地内では解体を控えて留置されている800形822編成なども見られた。

解体前に留置中の800形822編成。すでにいくつかの部品は外されていた。
解体前に留置中の800形822編成。すでにいくつかの部品は外されていた。

主工場

久里浜工場のメイン施設となる主工場では、車両機器の展示や体験イベントなどが行われた。

久里浜工場の主工場。京急が保有する鉄道車両全ての検査を手掛ける施設だ。
久里浜工場の主工場。京急が保有する鉄道車両全ての検査を手掛ける施設だ。
新1000形のVVVFインバータ制御装置。これはドイツのシーメンス社製のもの。京急では他にも、東洋電機製造製や三菱電機製の制御装置が使われている。
新1000形のVVVFインバータ制御装置。これはドイツのシーメンス社製のもの。京急では他にも、東洋電機製造製や三菱電機製の制御装置が使われている。
車両同士を繋ぐ連結器、中央が先頭車両などに搭載される密着連結器で、左は切り離しの頻度が低い中間車に使用される棒連結器。右は密着連結器とセットで先頭車両に搭載される電気連結器で、ブレーキ指令や放送などの伝送を担う。
車両同士を繋ぐ連結器、中央が先頭車両などに搭載される密着連結器で、左は切り離しの頻度が低い中間車に使用される棒連結器。右は密着連結器とセットで先頭車両に搭載される電気連結器で、ブレーキ指令や放送などの伝送を担う。

主工場では、各種機器の体験イベントも開かれていた。子ども向けの体験コーナーでは、馴染みある機器を自分の手で動かせるため、多くの親子連れが列を作っていた。

2100形に設置される座席の操作体験。座席の転換には圧縮空気を用いている。
2100形に設置される座席の操作体験。座席の転換には圧縮空気を用いている。
側面表示器操作体験
側面表示器操作体験
今回が初の開催だという空ノッチ操作体験。引退した2000形の機器類を使用した展示で、検査用のマスコンハンドルの操作により、制御器や断流器が動く様子が見られた。
今回が初の開催だという空ノッチ操作体験。引退した2000形の機器類を使用した展示で、検査用のマスコンハンドルの操作により、制御器や断流器が動く様子が見られた。

主工場では、2017年5月に修復作業が始まった230形236号の部品も展示されていた。2017年11月の久里浜工場搬入時には錆なども見られた部品だが、修復作業によって往年の姿を取り戻していた。

236号の台車
236号の台車
工場のシャッター付近に描かれていた線。各車両の前照灯位置を調整するためのものだという。既に引退した700形や、旧1000形の線もあった。
工場のシャッター付近に描かれていた線。各車両の前照灯位置を調整するためのものだという。既に引退した700形や、旧1000形の線もあった。

特修工場

車両の更新工事などを行う特修工場。現在まさに更新工事中の新1000形のほか、引退し解体待ちとなっている2000形が留置されていた。

特修工場に留置されていた2000形2068号車。前面表示器や前照灯・尾灯は既に外され、痛々しい状態だ。
特修工場に留置されていた2000形2068号車。前面表示器や前照灯・尾灯は既に外され、痛々しい状態だ。
特修工場内に設けられたプラレール広場。京急自慢のプラレールが走りまわり、子どもたちの目を引いていた。
特修工場内に設けられたプラレール広場。京急自慢のプラレールが走りまわり、子どもたちの目を引いていた。

特殊車両展示

京急線の安全に貢献する保線車両たち。会場内では、この保線車両の展示のほか、作業の実演なども行われた。

奥側が線路のバラスト(砂利)をならす「マルチプルタイタンパー(マルタイ)」、手前側がマルタイの作業後にバラストを整える「バラストフィニッシャー」
奥側が線路のバラスト(砂利)をならす「マルチプルタイタンパー(マルタイ)」、手前側がマルタイの作業後にバラストを整える「バラストフィニッシャー」
軌道検測車「EM-30」。2011年の東日本大震災では、東北新幹線の復旧支援のためにJRへ貸し出されたという。
軌道検測車「EM-30」。2011年の東日本大震災では、東北新幹線の復旧支援のためにJRへ貸し出されたという。
架線の取替や点検などに使用される「架線作業車」。軌陸車と呼ばれる、道路と線路のどちらも走行が可能な車両を用いている。
架線の取替や点検などに使用される「架線作業車」。軌陸車と呼ばれる、道路と線路のどちらも走行が可能な車両を用いている。
架線作業車の床下をアップ。鉄車輪がレールの上に乗っており、前タイヤは地面から離れているのがわかる。
架線作業車の床下をアップ。鉄車輪がレールの上に乗っており、前タイヤは地面から離れているのがわかる。

その他

会場内ではこの他にも、鉄道部品販売や踏切非常ボタンなどの操作体験、創立120周年を記念したパネル展示などが行われた。

毎年事前応募制となる京急車両の部品販売ブース。廃車になった2000形の座席や部品などが販売されていた。
毎年事前応募制となる京急車両の部品販売ブース。廃車になった2000形の座席や部品などが販売されていた。
踏切非常ボタンの操作体験コーナー。全方向踏切警報灯搭載の最新型踏切を使用していたのがポイントだ。
踏切非常ボタンの操作体験コーナー。全方向踏切警報灯搭載の最新型踏切を使用していたのがポイントだ。
120周年パネル展示。大師電気鉄道としての創業時から現在までの、120年の沿革を辿ることができた。
120周年パネル展示。大師電気鉄道としての創業時から現在までの、120年の沿革を辿ることができた。
会場と京急久里浜駅間で運転された「お帰り臨時電車」。今回は新1000形1033編成が使用され、ヘッドマークも掲出された。
会場と京急久里浜駅間で運転された「お帰り臨時電車」。今回は新1000形1033編成が使用され、ヘッドマークも掲出された。

多くの親子連れやファンでにぎわった京急ファミリーフェスタ2018。今回は、2万人強が来場したという。

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