2020年に向けた駅改良工事~新橋駅、浜松町駅、有楽町駅

2018年5月17日(木) 鉄道コムスタッフ

2020年夏に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に先だち、JR東日本が駅の改良工事に取り組んでいます。鉄道利用者の増加などを見越したもので、都区内では7つの駅を対象に工事を進めています。

前回の原宿駅、千駄ヶ谷駅、信濃町駅に続き、今回は有楽町駅、新橋駅、浜松町駅の工事の状況などを紹介します。(2018年5月5日撮影)

有楽町駅の状況

ウェイトリフティングなどの競技が予定されている東京国際フォーラムの最寄り駅となる山手線・京浜東北線の有楽町駅。ホームドアの増備、コンコースの新設、拡張、エレベーターの大型化に向けた工事が主に行われています。

4番線を発車する京浜東北線(北行)の列車。右の山手線側では、2014年にホームドアが設置されていますが、京浜東北線側(1番線、4番線)は今回の工事にあわせて、ホームドアが整備されます。2020年度第一四半期までに導入される予定です。
4番線を発車する京浜東北線(北行)の列車。右の山手線側では、2014年にホームドアが設置されていますが、京浜東北線側(1番線、4番線)は今回の工事にあわせて、ホームドアが整備されます。2020年度第一四半期までに導入される予定です。
有楽町駅の中央口、中央西口に通じるエレベーター。同駅のエレベーターは現在、各方面のホーム中央部に1基ずつ設けられていますが、改良工事ではそれぞれ大型化され、定員は9人から14人に増える予定です。写真のエレベーターは3・4番線のもので、ほぼ同位置に大型のエレベーターが設置されます。
有楽町駅の中央口、中央西口に通じるエレベーター。同駅のエレベーターは現在、各方面のホーム中央部に1基ずつ設けられていますが、改良工事ではそれぞれ大型化され、定員は9人から14人に増える予定です。写真のエレベーターは3・4番線のもので、ほぼ同位置に大型のエレベーターが設置されます。
3・4番線ホームの階段。同ホームには現在4か所の階段がありますが、最も北側にあるのが写真の国際フォーラム口に通じる階段です。現在の幅は約2.5メートル。競技会場へのアクセス向上のため、これを約3.3メートルに広げる工事が予定されています。
3・4番線ホームの階段。同ホームには現在4か所の階段がありますが、最も北側にあるのが写真の国際フォーラム口に通じる階段です。現在の幅は約2.5メートル。競技会場へのアクセス向上のため、これを約3.3メートルに広げる工事が予定されています。
有楽町駅に6つある出入口のひとつ「国際フォーラム口」。工事の過程で、国際フォーラム口を掲げた出入口が2つある形になっています。現状では、各出入口に改札機が設置されていますが、工事完成時には改札機のある出入口は一本化される計画になっています。
有楽町駅に6つある出入口のひとつ「国際フォーラム口」。工事の過程で、国際フォーラム口を掲げた出入口が2つある形になっています。現状では、各出入口に改札機が設置されていますが、工事完成時には改札機のある出入口は一本化される計画になっています。
国際フォーラム口の反対側、東に位置する京橋口。かつては出入口に面する形で改札機が並んでいましたが、写真の向きに奥に進んでから左折する配置に変更されました。これまで京橋口と国際フォーラム口を結ぶコンコースは改札内のみでしたが、改良工事では両出入口をつなぐ改札外のコンコースを整備。写真奥に進むと国際フォーラム口に出られるようになります。なお、写真左の白い幕で覆われた箇所は、中央口へ通じる改札内コンコースの起点になります。
国際フォーラム口の反対側、東に位置する京橋口。かつては出入口に面する形で改札機が並んでいましたが、写真の向きに奥に進んでから左折する配置に変更されました。これまで京橋口と国際フォーラム口を結ぶコンコースは改札内のみでしたが、改良工事では両出入口をつなぐ改札外のコンコースを整備。写真奥に進むと国際フォーラム口に出られるようになります。なお、写真左の白い幕で覆われた箇所は、中央口へ通じる改札内コンコースの起点になります。
京橋口の南側にある中央口の改札。駅前の商業施設などへのアクセスを担う出入口のため、多くの人が行き交います。工事の計画では、京橋口同様、改札機の配置を変更。変更後は、改札を入って進むと、京橋口に通じるコンコースに出る形になります。現在の改札機が撤去された後は、写真奥の向きに改札外コンコースが設けられます。有楽町駅では、より多くの人の移動が円滑になるよう、改札の内外でコンコースの充実を図る工事が進められています。
京橋口の南側にある中央口の改札。駅前の商業施設などへのアクセスを担う出入口のため、多くの人が行き交います。工事の計画では、京橋口同様、改札機の配置を変更。変更後は、改札を入って進むと、京橋口に通じるコンコースに出る形になります。現在の改札機が撤去された後は、写真奥の向きに改札外コンコースが設けられます。有楽町駅では、より多くの人の移動が円滑になるよう、改札の内外でコンコースの充実を図る工事が進められています。
中央西口。改札機は左側の出入口に設けられており、右側の出入口は閉鎖中。工事が進むと、右側は改札外コンコースに対応する出入口として開かれます。3・4番線ホームのエレベーターは、これら出入口の後方付近に位置します。
中央西口。改札機は左側の出入口に設けられており、右側の出入口は閉鎖中。工事が進むと、右側は改札外コンコースに対応する出入口として開かれます。3・4番線ホームのエレベーターは、これら出入口の後方付近に位置します。
有楽町駅の構内図[2017年6月発表のJR東日本プレスリリース(PDF)]
有楽町駅の構内図[2017年6月発表のJR東日本プレスリリース(PDF)

新橋駅の状況

次は、お台場・湾岸エリア各競技会場へのアクセス路線であるゆりかもめと連絡する新橋駅。高架部分のホームは三面あり、東海道本線、山手線、京浜東北線の列車が行き交います。その三面分のホームを覆う大屋根の整備、同屋根設置に伴うホーム柱の削減や柱幅の縮小、改札内外のコンコースの拡幅などが進められています。

東海道本線の2番線ホームを発車する上野東京ラインの列車。同ホーム上部から、左の2つのホーム上部にかけ、大屋根にあたる構造物を見ることができます。大屋根は、ホーム全体をカバーする大きさではないものの、南北で150メートル以上の長さがあります。
東海道本線の2番線ホームを発車する上野東京ラインの列車。同ホーム上部から、左の2つのホーム上部にかけ、大屋根にあたる構造物を見ることができます。大屋根は、ホーム全体をカバーする大きさではないものの、南北で150メートル以上の長さがあります。
3番線から見た1・2番線ホームの様子。既設の屋根の上に大屋根が設けられ、高さのある空間がつくられました。大屋根の工事は2010年に開始。完成時の屋根の面積は5000平方メートル以上になります。
3番線から見た1・2番線ホームの様子。既設の屋根の上に大屋根が設けられ、高さのある空間がつくられました。大屋根の工事は2010年に開始。完成時の屋根の面積は5000平方メートル以上になります。
4番線を発車する山手線の列車。山手線では全29駅のうち、ホームドアが未設置の駅は新橋駅を含めて5つあります。新橋駅では、2020年度第一四半期までに整備される予定です。
4番線を発車する山手線の列車。山手線では全29駅のうち、ホームドアが未設置の駅は新橋駅を含めて5つあります。新橋駅では、2020年度第一四半期までに整備される予定です。
3・4番線ホーム北側の様子。ホームドアが未設置のため、入線してくる列車の様子がよく見えます。ホームドアは、京浜東北線にも設置。山手線のホームドア同様、2020年度第一四半期までに整備されます。
3・4番線ホーム北側の様子。ホームドアが未設置のため、入線してくる列車の様子がよく見えます。ホームドアは、京浜東北線にも設置。山手線のホームドア同様、2020年度第一四半期までに整備されます。
新橋駅高架部西側の様子。改良工事では、高架を支えるアーチ構造の補強、改築も並行して行われています。完成時には、リニューアルした赤レンガの壁面がお目見えする予定です。
新橋駅高架部西側の様子。改良工事では、高架を支えるアーチ構造の補強、改築も並行して行われています。完成時には、リニューアルした赤レンガの壁面がお目見えする予定です。
新橋駅の東側。左のJR駅と、右のゆりかもめの新橋駅との間を行き交う人の流れが見られます。写真の位置からのJR側の出入口は、汐留口になります。
新橋駅の東側。左のJR駅と、右のゆりかもめの新橋駅との間を行き交う人の流れが見られます。写真の位置からのJR側の出入口は、汐留口になります。
工事中の汐留口付近の様子。現状では、出入口の進行方向の先に改札機が設けられていますが、改良工事により、右折する向きに移設し、台数も増える見込みです。柱の一部は大屋根からホームを経由して立つもので、工事が進むとコンパクトな姿になり、改札内外ともコンコースが拡張されます。北側の銀座口と日比谷口とを結ぶ改札外コンコースも同様に拡幅工事が行われています。
工事中の汐留口付近の様子。現状では、出入口の進行方向の先に改札機が設けられていますが、改良工事により、右折する向きに移設し、台数も増える見込みです。柱の一部は大屋根からホームを経由して立つもので、工事が進むとコンパクトな姿になり、改札内外ともコンコースが拡張されます。北側の銀座口と日比谷口とを結ぶ改札外コンコースも同様に拡幅工事が行われています。
汐留口改札内のコンコース。柱のコンパクト化などとあわせ、コンコースを広げる工事が進んでいます。完成時には写真奥の仮囲いもなくなり、より多くの人の移動に対応できるようになります。改札内コンコースは、この奥で北側にアクセス。進行方向の延長上に改札機が設けられ、改札を出て左が日比谷口、右が銀座口という流れになります。
汐留口改札内のコンコース。柱のコンパクト化などとあわせ、コンコースを広げる工事が進んでいます。完成時には写真奥の仮囲いもなくなり、より多くの人の移動に対応できるようになります。改札内コンコースは、この奥で北側にアクセス。進行方向の延長上に改札機が設けられ、改札を出て左が日比谷口、右が銀座口という流れになります。
汐留口の反対側、西に位置する烏森口改札付近。現状では大きな仮囲いがあり、汐留口の改札側に出るには回り込む必要があります。計画では、烏森口の改札をなくし、写真の右側に改札機を設置。汐留口改札とあわせる形で一本化され、改札外コンコースに通じるようになります。
汐留口の反対側、西に位置する烏森口改札付近。現状では大きな仮囲いがあり、汐留口の改札側に出るには回り込む必要があります。計画では、烏森口の改札をなくし、写真の右側に改札機を設置。汐留口改札とあわせる形で一本化され、改札外コンコースに通じるようになります。
日比谷口改札付近から、5・6番線ホームへ向かう通路の様子。狭めの通路が続く形態になっていますが、計画では写真奥を含めて左側がオープンになり、3・4番線ホームへのルートや、南北を結ぶ改札内コンコースとも一体に。右側の一部も開放され、改札内全体の空間が広がります。
日比谷口改札付近から、5・6番線ホームへ向かう通路の様子。狭めの通路が続く形態になっていますが、計画では写真奥を含めて左側がオープンになり、3・4番線ホームへのルートや、南北を結ぶ改札内コンコースとも一体に。右側の一部も開放され、改札内全体の空間が広がります。
新橋駅の構内図[2017年6月発表のJR東日本プレスリリース(PDF)]
新橋駅の構内図[2017年6月発表のJR東日本プレスリリース(PDF)

浜松町駅の状況

山手線と京浜東北線が終日停車する浜松町駅。羽田空港や大井エリア競技会場のアクセス線である東京モノレールの乗換駅です。ホームドアの整備、エレベーターの大型化などが行われます。

2番線に入線する山手線内回り列車。ホームドアはまだ設置されておらず、改良工事にあわせて整備されます。設置時期は、新橋駅の山手線ホーム同様、2020年度第一四半期までの予定。
2番線に入線する山手線内回り列車。ホームドアはまだ設置されておらず、改良工事にあわせて整備されます。設置時期は、新橋駅の山手線ホーム同様、2020年度第一四半期までの予定。
4番線に停車中の京浜東北線(南行)の列車。浜松町駅の京浜東北線側ホームドアは、2020年度第二四半期以降に設置される予定です。
4番線に停車中の京浜東北線(南行)の列車。浜松町駅の京浜東北線側ホームドアは、2020年度第二四半期以降に設置される予定です。
駅改良工事に伴い、5月15日までに京浜東北線の乗車位置の変更が行われました。南行の4番線は12メートル、北行の1番線は9メートル、それぞれ品川方面に移る予定です。
駅改良工事に伴い、5月15日までに京浜東北線の乗車位置の変更が行われました。南行の4番線は12メートル、北行の1番線は9メートル、それぞれ品川方面に移る予定です。
浜松町駅には、ホームと改札内コンコースを結ぶエレベーターが東京方面、品川方面の各ホームに1基ずつ設置されています。改良工事では、現状の位置をほぼ保ったうえで、エレベーターを大型化。同工事箇所では、ホームが一部で狭くなっています。
浜松町駅には、ホームと改札内コンコースを結ぶエレベーターが東京方面、品川方面の各ホームに1基ずつ設置されています。改良工事では、現状の位置をほぼ保ったうえで、エレベーターを大型化。同工事箇所では、ホームが一部で狭くなっています。
JRと東京モノレールとの乗換専用改札。かつてはJRからモノレールへの一方通行の乗り換え用でしたが、3月17日のダイヤ改正日にあわせて双方向の通行が可能となり、モノレールからJRへの乗り換えもできるようになりました。。改札機は方向別に配置が分かれており、手前の改札機がモノレール駅へ入る方、その後方の写真右に向かって進む改札機がモノレール駅から出る方の専用になります。写真奥の改札機は、乗り換え用ではなく、モノレールの改札外コンコースとの入出場用です。
JRと東京モノレールとの乗換専用改札。かつてはJRからモノレールへの一方通行の乗り換え用でしたが、3月17日のダイヤ改正日にあわせて双方向の通行が可能となり、モノレールからJRへの乗り換えもできるようになりました。。改札機は方向別に配置が分かれており、手前の改札機がモノレール駅へ入る方、その後方の写真右に向かって進む改札機がモノレール駅から出る方の専用になります。写真奥の改札機は、乗り換え用ではなく、モノレールの改札外コンコースとの入出場用です。
浜松町駅の構内図[2017年6月発表のJR東日本プレスリリース(PDF)]
浜松町駅の構内図[2017年6月発表のJR東日本プレスリリース(PDF)

次回は、渋谷駅の線路切換工事などの様子をご紹介する予定です。