JR東日本は3月4日、次期東北新幹線車両「E10系」の開発を発表しました。

E10系は、E5系などの後継車両となるということで、営業最高時速はE5系と同じ320キロ。10両編成を組むという点も同じです。一方で、座席区分はE5系と異なっており、ワーク&スタディ優先車両「TRAIN DESK」を発展させたサービスを提供する車両がある一方、最上級座席「グランクラス」の設置は不透明。JR東日本の喜㔟社長は、定例記者会見において、「第1編成にはグランクラスはつけない」と説明しています。

また、JR東日本では、次期新幹線車両の開発のため、試験プラットフォームとなる車両「ALFA-X」を2019年に製造。時速360キロでの営業運転を視野に入れた試験を繰り返してきました。しかしE10系では、先述した通り、最高営業時速は320キロ。速度向上は実現していません。
新型車両である一方、現行のE5系のようなフラッグシップとしての立場が求められていないように見えるE10系。JR東日本はこの形式をどのように運用していくつもりなのでしょうか。
まずグランクラスについて、喜㔟社長は、長距離利用者により豊かな車内空間を提供するために設置していると説明。将来的な北海道新幹線の札幌延伸開業時には乗車時間が長くなるため、グランクラスのような車両は利用者のニーズに応えるものとなるとしています。つまり、東北新幹線でグランクラス(のようなサービス)を全廃