鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

新車両リポート

三田線が8両編成に! 東京都交通局の新型車両「6500形」がお披露目

2022年2月16日(水) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

東京都交通局は16日、三田線に導入する新型車両「6500形」を報道公開しました。

三田線の新型車両「6500形」
三田線の新型車両「6500形」

6500形は、1993年登場の6300形以来、同線では29年ぶりのデビューとなる新型車両です。輸送力の増強を目指しており、6300形から2両増えた8両編成での投入。定員も6300形の862人から1172人へと310人増加しています。

1993年に登場した6300形
1993年に登場した6300形

車両コンセプトは、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた「人にやさしい車両」。全車両にフリースペースを設置するほか、ラッシュ時におけるスムーズな乗降を目指し、乗降口脇スペースが拡大されています。また、乗降扉間の座席数は7席だった6300形よりも減少した6席となりましたが、座席幅は25ミリ拡大されました。

6500形の車内
6500形の車内
扉間の座席数は6席となったものの、1席あたりの幅は25ミリ拡大
扉間の座席数は6席となったものの、1席あたりの幅は25ミリ拡大

扉上には、多言語対応の液晶モニター3画面が設置されました。三田線では直通先車両に装備車がありますが、既存の6300形では未設置となっており、同局保有の三田線用車両としては初の導入。これにより、浅草線、三田線、新宿線、大江戸線の都営地下鉄4路線全線で、扉上に液晶モニターを設置した同局車両が運行されることとなりました。

車内ではこのほか、吊手や手すりの増設、低い吊手や荷物棚の設置、大型の座席袖仕切りやLED照明の採用、全車両への防犯カメラ設置といった工夫が取り入れられています。

6500形の乗務員室内
6500形の乗務員室内

6500形の営業運転開始日は、2022年5月14日(土)。これに先立つ同年4月には、直通先の東急目黒線にて8両編成の運転が始まります。さらに2023年3月には、目黒線の実質的な延伸部である東急新横浜線が開業し、相鉄線とも接続する予定。6500形のデビューは、三田線の輸送力増強のみならず、相鉄線との直通ネットワーク構築に向けた準備にも繋がっています。

 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

アンケート

このリポート記事について、よろしければ、あなたの評価を5段階でお聞かせください。

関連鉄道リポート

関連鉄道未来ニュース

鉄道コムおすすめ情報

画像

常磐緩行線209系が撮影会に

209系・E231系の地下鉄直通車を並べる有料撮影会が11月開催。209系は常磐緩行線仕様への一部復元も。

画像

ばたでん5010号引退

一畑電車の5000系5010号・5110号が2025年1月に引退。さよならイベントの開催を予定。

画像

山手線の車庫一望のホテルなど

大井町駅付近の開発計画が進行中。山手線の車両基地が一望できるホテルなどが、2026年3月に誕生します。

画像

新幹線の1000形とは?

新幹線の初代車両は0系。ですが、その前にも「1000形」と名乗る試作車両が存在していました。

画像

10月の鉄道イベント一覧

芸術、食欲、そして鉄道の秋。鉄道の日イベントの情報は、イベントページのカレンダーから。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。