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激動の2021年、鉄道業界の話題を振り返る

2021年12月25日(土) 鉄道コムスタッフ

2021年も相次いだ災害との戦い

近年相次ぐ豪雨や豪雪といった災害によって、2021年も鉄道路線の長期不通が多発しました。

2021年は、1月・2月の大雪によって、信越エリアや北陸エリア、山陰エリアで、JR線や私鉄路線が数日単位で運休に。2015年の金沢延伸開業以降は降雪による運休がなく、2018年の豪雪では在来線が運休となる中でも運行を続けていたことから「雪に強い」と言われていた北陸新幹線でも、2021年の豪雪で、初めて降雪による一部区間運休が発生しました。

金沢延伸開業後、初めて降雪による区間運休が発生した北陸新幹線(イメージ)
金沢延伸開業後、初めて降雪による区間運休が発生した北陸新幹線(イメージ)

また、7月の豪雨では山陽本線が、8月の豪雨では中央本線や飯田線が被害を受け、長期間運休に。旅客輸送のみならず、広域の貨物輸送にも大きな影響を与えました。さらに、長野県を走るアルピコ交通上高地線では、8月の豪雨で田川橋りょうが流出し、2021年12月現在も、松本~渚間が運休となっています。

一方、災害による長期不通状態が解消された路線もあります。

2019年10月の台風19号によって被災した水郡線は、橋りょう流失などの影響で、袋田~常陸大子間の運休が続いていました。当初は2021年夏の再開が見込まれていましたが、スケジュールを大幅に早め、3月27日に復旧し、約1年半ぶりに全線再開となりました。同じく、2019年の台風19号で千曲川橋りょうが流出した上田電鉄別所線も、3月28日に全線の運転を再開しています。

復旧工事中の上田電鉄千曲川橋りょう
復旧工事中の上田電鉄千曲川橋りょう

近畿エリアでは、叡山電鉄鞍馬線の市原~鞍馬間が、9月18日に運転を再開。2020年7月の豪雨による土砂崩れで運休が続いていました。九州エリアでも、2020年7月の豪雨で被災したくま川鉄道が、11月28日に肥後西村~湯前間の運転を再開。橋りょうの流失や車両の浸水といった被害を受けていましたが、2021年3月からクラウドファンディングを実施しており、復旧費用に充てられています。

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