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2021年の鉄道トピックス

2021年1月1日(祝) 鉄道コムスタッフ

続々登場、新型車両

2021年も多くの新型車両が登場する。

東京メトロでは、2021年2月に有楽町線・副都心線用の新型車両17000系が営業運転を開始する。外観のカラーリングには、有楽町線と副都心線のラインカラーを使い、車内も両線のラインカラーに沿った色調を採り入れる。2022年度までに全21編成を導入し、現行の7000系を置き換える。

半蔵門線には、18000系を新たに投入。現行の8000系と同数の10両編成19本を導入し、2021年度上半期より順次営業運転を始める。17000系、18000系とも、車両情報監視・分析システム「TIMAシステム」が採用され、遠隔で機器の状態のモニタリングを行えるようにする。

東京都交通局では、都営地下鉄三田線用の新型車両として6500形を導入。1993年登場の6300形以来の新型車両で、8両編成13本を投入する。

JRでは、3月13日のダイヤ改正にあわせて、JR東日本のE131系が営業運転を開始する。E131系は、ワンマン運転に対応した車両で2両編成12本が投入。木更津~安房鴨川~上総一ノ宮間、成田~鹿島神宮間を走る。

このほかの車両の動きとしては、JR北海道でのキハ261系5000番台「ラベンダー」編成の投入のほか、H100形の室蘭本線、宗谷本線、石北本線でのダイヤ改正にあわせた運用開始があり、JR東日本でのEV-E801系「ACCUM」、GV-E400系の運用拡大などがある。ダイヤ改正にあわせ、EV-E801系は男鹿線の全列車を、GV-E400系は五能線のすべての普通列車を担うようになり、奥羽本線や津軽線の一部列車もGV-E400系に変わる。

JR西日本では、七尾線の普通列車を521系に、紀勢本線紀伊田辺~新宮間の普通列車を227系の運転にそれぞれ統一。車載型IC改札機を搭載した521系、227系の運行とあわせ、一部駅には地上型IC専用改札機を設置し、ICOCAエリアを拡大する。

ICOCAは、関西本線(加茂~亀山間)、山陰本線(園部~胡麻間)、福知山線(篠山口~福知山間)、伯備線(備中高梁~新見間)のほか、播但線、山陰本線、舞鶴線の一部の駅でも利用できるようになる。

1月31日には、京阪電気鉄道の3000系に座席指定特別車両「プレミアムカー」が導入。3月13日には、しなの鉄道のSR1系の一般車が運転を始める。また、阿佐海岸鉄道では、DMV(デュアル・モード・ビークル)が春に運行を開始する。

新幹線の動き

3月13日のダイヤ改正で、東海道・山陽新幹線では一部の「のぞみ」で所要時間が短縮され、東京~新大阪間では「のぞみ」定期列車の半数が同区間を2時間27分以内で結ぶようになる。山陽新幹線では、臨時を含めた「のぞみ」を毎時6本運転できる時間帯を拡大。ダイヤ改正に先だち、JR西日本では2月以降にN700Sを2編成投入する。

東北新幹線の上野~大宮間では、埼玉県内区間での最高時速を110キロから130キロに引き上げ、所要時間を1分短縮。東京~各方面の所要時間短縮を図り、「はやぶさ」の最速達列車(下り2本、上り1本)では、東京~新函館北斗間の所要時間が3時間57分になる。

上越新幹線では、「とき」「たにがわ」へのE7系の投入が進み、E4系の運用が減少。E4系は2021年秋ごろまでに運用を終える予定となっている 。

九州新幹線では、ダイヤ改正に伴い、夜時間帯の「つばめ」を毎時2本から1本に減らすなどし、「つばめ」の運転が13本取り止めとなる。「さくら」は2本の減。平日1日あたりの九州新幹線の本数は107本になる。

大きく動く在来線特急列車

3月13日のダイヤ改正で、各地の在来線特急列車にも動きがある。新たに設定される特急は、東海道本線を走る「湘南」。平日の朝時間帯に上り10本、夕夜間に下り11本が走る。E257系リニューアル車両が使われ、9両または14両編成で運転。特急「踊り子」もE257系リニューアル車両で統一される。185系は「踊り子」から退き、JR東日本の定期特急列車は、すべてJR発足後の車両による運転となる。

列車名がなくなる特急は、鹿児島本線を走る「有明」がある。同列車の廃止に代わり、大牟田→鳥栖間の快速列車を設定。鳥栖駅で特急「かもめ」に乗り継げるダイヤとする。

社会的情勢の変化や利用者の減少を受け、特急列車の本数削減、臨時列車化も各地で進められる。JR北海道では、「カムイ」「ライラック」で見直しがされ、一部列車が臨時化。「北斗」は本数の削減などが行われ、「大雪」の全列車、「サロベツ」の一部列車は閑散期で運休となる。また、「北斗」は7両から5両に、「おおぞら」は6両から5両にそれぞれ車両数を削減して運転される。

JR東日本では、「あかぎ」「スワローあかぎ」が本数を削減。JR西日本の特急列車では、「サンダーバード」「くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はるか」の一部が臨時列車化される。「ダイナスター」は1往復が取り止めとなり、運転時間帯も短縮される。JR四国では、「剣山」が1往復削減される。

JR九州では、「かもめ」「ハウステンボス」「ソニック」の一部が臨時列車化され、「にちりん」の一部が「ひゅうが」に変更される。「かいおう」は1往復が削減となる。長崎本線、日豊本線などでも一部の特急列車の運転が取り止めとなる。

このほか、JR西日本の「はまかぜ」「びわこエクスプレス」は全車を指定席での運用に変更。「びわこエクスプレス」と「はるか」は、南草津駅を停車駅に加える。「らくラクはりま」は、新大阪駅の発着に変更され、停車駅に大久保駅が追加。「こうのとり」は、一部列車が西宮名塩駅に停まるようになる。JR東日本では、「成田エクスプレス」の高尾駅乗り入れを取り止め、八王子駅の発着に短縮される。JR四国の「南風」「しまんと」は、全列車が2700系での運転となる。

普通列車の運用削減や変化

JR各社のダイヤ改正で、在来線の通勤客向けの列車や快速列車にも変化がある。

首都圏では、特急「湘南」の運転開始に代わり、185系などによる「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」が廃止に。東海道本線、高崎線、宇都宮線を走る通勤快速もなくなり、宇都宮線、高崎線の通勤快速は、快速「ラビット」「アーバン」にそれぞれ統一される。あわせて、停車駅の見直し、追加が行われる。東海道本線の快速「アクティー」は、日中時間帯の運転が取り止めとなり、平日夜間のみの運転に変更される。

白新線などの快速「らくらくトレイン村上」と、同列車の折り返しとなる快速列車は運転が取り止めになる。信越本線の快速「らくらくトレイン信越」「おはよう信越」は、快速「信越」に名称を変え、全車指定席の列車として運転される。

このほか、常磐線各駅停車では、土休日の我孫子~取手間の運転が取り止めに。水戸線では全列車がE531系によるワンマン運転となる。内房線と外房線を直通し、安房鴨川駅での乗り換えなしで移動できる列車の運転も始まる。

吉備線、土讃線高知~土佐山田間、徳島線徳島~穴吹間では、パターンダイヤが導入される。

全国各地で本数削減

特急列車同様、在来線の快速、普通列車などの見直し、本数削減もダイヤ改正にあわせて行われる。JR北海道では、快速「エアポート」、札幌圏の普通列車のほか、根室本線、留萌本線、宗谷本線、石北本線などで本数が削減される。

JR東日本では、五能線、山田線、内房線などで本数が減り、平日朝時間帯では、山手線、宇都宮線で本数が見直される。東海道本線では、平塚~小田原間の日中時間帯の1時間あたりの本数が7本から5本に減る。

JR西日本では、大阪環状線、嵯峨野線、湖西線で日中時間帯に本数が削減。紀勢本線、赤穂線、芸備線、山陽本線などでも見直しが進められ、山陽本線の快速「サンライナー」は大幅に本数が減る。快速「シティライナー」は、昼間時間帯の運転が取り止めとなり、朝夕のみの運転となる。

ダイヤ改正では、終電、終列車の繰り上げも各地で行われる。JR各社では、首都圏をはじめ、京阪神、広島、福岡、大分、熊本、鹿児島の各都市圏で、深夜時間帯を中心にダイヤが変更。最終列車の時刻繰り上げなどが進められる。

山陰エリア、JR四国管内では1時間程度、終列車の時刻が繰り上げられる。紀勢本線では、深夜に運転されている御坊行きの列車がなくなる。JR以外でも大手私鉄各社を中心に、終電の繰り上げが行われる。

2021年に生まれ、廃止される駅・路線

2021年も路線の変化があるほか、駅の新設、廃止が多く予定されている。

JR北海道では、日高本線鵡川~様似間(116キロ)が11月1日に廃止となる。廃止日の繰り上げが認められた場合は4月1日に廃止される。鵡川~様似間は、2015年1月の強風や高波による影響で、沿岸部で路盤の流失などが発生。一時は静内~様似間で運転を再開したが、同3月には再び鵡川~様似間で運休となり、長期間の不通が続いていた。沿線自治体との協議が重ねられた末、2020年10月に同区間の廃止が決定。同月中に鉄道事業廃止届が提出された。

3月13日のダイヤ改正にあわせた駅の廃止も行われ、計18駅が3月12日をもって営業を終える。対象となるのは、函館本線の伊納駅、釧網本線の南斜里駅、石北本線の北日ノ出、将軍山、東雲、生野の4駅、宗谷本線の南比布、北比布、東六線、北剣淵、下士別、北星、南美深、紋穂内、豊清水、安牛、上幌延、徳満の12駅。宗谷本線の17駅などでは、自治体による維持管理に移行する。

ダイヤ改正にあわせて新設される駅は、JR東日本の「泉外旭川」(いずみそとあさひかわ)駅、えちごトキめき鉄道の「えちご押上ひすい海岸」(えちごおしあげひすいかいがん)駅、土佐くろしお鉄道の「あき総合病院前」駅がある。泉外旭川駅は、奥羽本線の秋田~土崎間に、えちご押上ひすい海岸駅は、日本海ひすいラインの糸魚川~梶屋敷間、あき総合病院前駅は、ごめん・なはり線の安芸~球場前間に設置される。

2021年春に開業が予定されている新駅はこのほかに、ひたちなか海浜鉄道の「美乃浜学園」駅、富山地方鉄道の「オークスカナルパークホテル富山前」停留場、「龍谷富山高校前(永楽町)」停留場がある。

2021年は、みなとみらいエリアでロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」(仮称)の開業も予定されている。一方で、1970年に創立した秋田臨海鉄道は、3月末をもって事業を終了する。

台風による河川の増水などで、主に橋りょうの被害を受けた路線のうち、水郡線の袋田~常陸大子間が3月27日に、上田電鉄の上田~城下間が3月28日にそれぞれ復旧。両線とも全線での運転を再開する。

小田急初の常設型展示施設が開業

2020年は、京浜急行電鉄の「京急ミュージアム」など、さまざまな鉄道展示施設が開業した。2021年には、小田急電鉄の「ロマンスカーミュージアム」開館が、4月に予定されている。

ロマンスカーミュージアムは、1927年の小田急線開業以来初となる屋内常設展示施設。海老名電車基地の隣接地に開設される。

ミュージアムの1階には、開業当時の車両「モハ1」を展示する「ヒストリーシアター」、歴代ロマンスカー「SE」「NSE」「LSE」「HiSE」「RSE」の5車種10両の展示・車内公開エリア「ロマンスカーギャラリー」が設けられる。

2階には、「LSE」の実物運転台を使った電車運転シミュレーター、小田急線沿線を模した巨大ジオラマ、子ども向けの遊び場などを設置。屋上には、車両を一望できる「ステーションビューテラス」も設けられる。

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