カーブから直線へ~進化した飯田橋駅ホーム

2020年7月13日(月) 鉄道コムスタッフ 冨田行一

7月12日、中央・総武緩行線の飯田橋駅が新たなスタートを切りました。カーブ区間にあったホームの使用をやめ、西側に新設したホームの供用を始めたほか、牛込橋に面する西口の新駅舎もこの日開業。かつてのホームは、東口と新ホームを結ぶ連絡通路としての役割を担うようになりました。

今回は飯田橋駅の変化について、7月12日の様子と以前の状況を比較する形で紹介します。

新ホームを発車する三鷹行き列車。最後尾の位置は西に約200メートル移りました
新ホームを発車する三鷹行き列車。最後尾の位置は西に約200メートル移りました
新ホーム停車中の列車(右)。7月12日以降、カーブ区間での発着はなくなりました
新ホーム停車中の列車(右)。7月12日以降、カーブ区間での発着はなくなりました
カーブ部分をズームで撮影。カーブに沿って柵が取り付けられました
カーブ部分をズームで撮影。カーブに沿って柵が取り付けられました
新ホーム運用前の様子(7月4日撮影)。カーブがきついことがわかります
新ホーム運用前の様子(7月4日撮影)。カーブがきついことがわかります

カーブ駅からの脱却

飯田橋駅の工事は、ホームの抜本的な安全対策がテーマ。これまでのホームは半径300メートルのカーブ区間にあり、列車とホームとの隙間は最大で33センチありました。ホーム上には「足もと注意」の掲示のほか、回転灯、転落検知マットといった設備も設けられていましたが、年間で平均10件ほど、2019年度も12件の転落事故が起きていました。

カーブを曲がりながら進入する中野行き列車。7月11日まではこの撮影位置に8号車が停車していました
カーブを曲がりながら進入する中野行き列車。7月11日まではこの撮影位置に8号車が停車していました
こちらは7月4日撮影の中野行き
こちらは7月4日撮影の中野行き
列車とホームの隙間の例
列車とホームの隙間の例
この隙間も過去の話になりました(7月4日撮影)
この隙間も過去の話になりました(7月4日撮影)

カーブ区間に飯田橋駅を設けるに至ったのは、前身となる2つの駅(牛込駅、飯田町駅)の統合という経緯によるものですが、その安全対策は飯田橋駅が開業した1928年以来の課題でした。JR東日本では、その根本的な解決策として、ホームを西側の直線状の区間に移すことを2014年7月に発表。2015年8月に改良工事が着工され、2016年12月に新ホームの工事が始まりました。

新ホームは、かつてのホームの西端から新宿方面に延伸する形で設置。7月12日の始発から、中央・総武各駅停車の列車は新ホームでの発着に切り替えられました。10両編成の停車位置はそっくりシフトし、新宿方面の列車で言えば、かつては先頭部の位置がこの日からは最後尾よりも後方に、逆に秋葉原方面の列車では最後尾よりも後ろに先頭部が来ることになりました。移った距離は約200メートルです。新しい西口からは列車にすぐにアクセスできますが、東口からは逆に遠くなり、駅の案内では約3分要するとあります。シフト初日は、東口方面から小走りで列車に乗り込む利用者の姿を少なからず見かけました。距離感や時間的な感覚が定着するには一定の期間が必要かもしれません。

カーブ区間を進む千葉行き列車。旧ホーム部分は柵が設けられ、東口との連絡通路になりました
カーブ区間を進む千葉行き列車。旧ホーム部分は柵が設けられ、東口との連絡通路になりました
発車後の津田沼行き。この撮影地点がかつての最後尾に概ね相当します
発車後の津田沼行き。この撮影地点がかつての最後尾に概ね相当します
7月4日撮影の千葉行き列車。最後尾の10号車はこの位置に停まっていました。先頭はカーブの先、東口方面です
7月4日撮影の千葉行き列車。最後尾の10号車はこの位置に停まっていました。先頭はカーブの先、東口方面です
ホーム移設の案内など
ホーム移設の案内など

新ホームの概況

新ホーム設置により、列車とホームの隙間は狭小化され、最大で15センチに縮まりました。かつては、車両が傾くことで生じていた高低差もほぼ解消。今後はホームドアの設置工事が予定されています。

新ホーム西端部。ホームは直線状になり、列車との隙間が狭くなりました
新ホーム西端部。ホームは直線状になり、列車との隙間が狭くなりました
西側から東側に向け新ホームを撮影。多少カーブしているのがわかります
西側から東側に向け新ホームを撮影。多少カーブしているのがわかります
牛込橋からの新ホームなどの眺め
牛込橋からの新ホームなどの眺め
2017年2月時点の牛込橋からの眺め。当時はホーム設置の準備段階で、用地を仮囲いしている状態でした
2017年2月時点の牛込橋からの眺め。当時はホーム設置の準備段階で、用地を仮囲いしている状態でした

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