鉄道コム

事情さまざま、わずかな製造数で終わってしまった鉄道車両たち 東海・西日本編

2020年5月24日(日) 鉄道コムスタッフ

JRや大手私鉄の一般形車両では、性能や車両設備などの仕様をそろえ、さらには量産効果によるコスト削減も狙えるため、同じ形式を多く製造することが一般的です。しかしながら、増発目的で数本だけが必要だった、当時は置き換え対象車両がわずかだった、などの理由により、結果的に少数のみの製造で終わってしまう車両も見られます。

試作車両ではないにも関わらず、わずかな製造数で終わってしまった車両たち。そんな車両を、東海・西日本・四国・九州の各エリアで、現在も活躍を続ける形式の中からご紹介します。

「シリーズ21」の第1弾

近畿日本鉄道の新世代一般形車両「シリーズ21」。このシリーズの第1弾として2000年に登場したのが、京都市営地下鉄烏丸線との直通運転に対応した3220系です。

「シリーズ21」の第1弾となった3220系(画像:木村 優光 / PIXTA(ピクスタ))
「シリーズ21」の第1弾となった3220系(画像:木村 優光 / PIXTA(ピクスタ))

シリーズ21は、21世紀を迎えるにあたって、新たなコンセプトを導入した車両群のことです。それまでは「マルーンレッド」と「シルキーホワイト」のツートンカラーだった近鉄の一般車ですが、シリーズ21では「アースブラウン」と「クリスタルホワイト」のツートンに「サンフラワーイエロー」のラインを差した新たなデザインに。このほか、車内でのバケットシートや両肘掛け付シート「らくらくコーナー」の採用、省エネ・省メンテナンス化の推進など、同社が目指す新時代の車両として設計されています。

他のシリーズ21各形式と異なる特徴として、3220系では前面に非常用貫通扉を設置していることが挙げられます。他形式では他車との連結を想定した貫通扉を中央に設置していますが、3220系の非常扉は向かって左側に設置されているため、他のシリーズ21と印象が異なっています。

シリーズ21の1つ、9820系。3220系以外のシリーズ21各形式は、前面デザインはこの車両と共通です
シリーズ21の1つ、9820系。3220系以外のシリーズ21各形式は、前面デザインはこの車両と共通です

3220系は、烏丸線との相互直通運転区間の近鉄奈良駅までの拡大、および急行列車の直通開始にあわせ、2000年に6両編成3本が投入されました。運用は、烏丸線との直通運転開始時に投入された3200系と共通。京都線・奈良線の烏丸線直通列車に充当されるほか、難波線や橿原線などで運転されることもあります。

アンケート

このリポート記事について、よろしければ、あなたの評価を5段階でお聞かせください。

鉄道コムお知らせ

画像

抽選で賞品をプレゼント

年に1度の鉄道コムアンケートを実施中。ご回答者の中から抽選で賞品を進呈します

画像

好きな地下鉄路線に一票を

全国の地下鉄事業者の路線の中から、好きな路線にご投票ください。「旅と鉄道」共同企画

鉄道コムおすすめ情報

画像

〇〇駅と新〇〇駅の距離は?

全国各地にある「〇〇駅」と「新〇〇駅」。その駅間で最も離れているのはどこなのでしょうか。

画像

阪神で座席定員制列車運転

有料臨時列車「らくやんライナー」。12月から1月にかけて、梅田~青木間で運転。

画像

京都鉄博にDEC741登場

12月22日~26日に、京都鉄道博物館で「DEC741」を展示。グッズ販売も。

画像

相鉄・東急線の新横浜駅を見る

2023年3月開業予定の、相鉄・東急直通線の新横浜駅。駅コンコースやホームをご紹介します。

画像

プロが教えるRAW現像

鉄道写真の作品力を高めるRAW現像とレタッチ。鉄道カメラマンの助川康史さんが解説します。

画像

12月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。