JR東日本は3日、新型の指定席券売機を導入すると発表しました。

新型機では、トップ画面を目的別メニューに変更し、シンプルでわかりやすさを追求したものとしました。従来のメニュー画面(改札外設置機)では、「指定席」「自由席」といったボタンが表示されており、どこを押せばよいのかがわかりづらかったといいます。新型機では、モニター調査で好評だった「きっぷを買う」「きっぷを変更する」などのメニュー画面を取り入れたほか、ボタン構成や配置を見直したことで、これらの解決を図っています。


また、新幹線乗換口に設置する新型機では、モバイルSuicaで在来線に乗車した場合でも、券売機での新幹線きっぷ購入が可能となります。乗換口に設置する新型機では、モバイルSuica対応のリーダーを搭載。これにより、在来線の駅からモバイルSuicaで入場し、かつ新幹線のきっぷを持たない場合でも、「みどりの窓口」に並ぶ必要なく、新幹線のきっぷが購入できるようになります。なお、モバイルSuicaのチャージ残高で新幹線のきっぷを購入することはできません。

JR東日本では、新型機を7月より順次設置する予定。2025年度は、首都圏を中心に約20駅、約160台の導入を予定しています。
また同社は、新型機の導入にあわせ、従来機でもメニュー画面を新型機同様のシンプルなものに変更します。新型機同様、改札外設置の券売機が対象。10月1日に実施するとしています。

JR東日本はあわせて、指定席券売機における払い戻し機能を、10月1日に拡充することも発表しました。
新幹線・在来線特急列車が、台風などの影響で運休となった場合には、新たに指定席券売機での払い戻しが可能となります。対象は、指定席特急券、指定席券など。自由席特急券や座席未指定券、特定特急券などは対象外です。
また、新幹線が2時間以上遅延した場合に払い戻しできるきっぷの対象も拡充します。同社はこれまで、同社管内の新幹線および北海道・北陸新幹線の特急券について、指定席券売機での払い戻しに対応してきました。10月1日以降は、新たに東海道、山陽、九州、西九州新幹線のきっぷも対象路線に追加。対象券種ではグリーン特急券(グランクラス含む)と乗車券・特急券が一体のきっぷが追加となるなど、対象や取扱条件が拡充されます。
