えちごトキめき鉄道は13日、北陸信越運輸局に対し、運賃・料金の変更認可を申請しました。

改定後の大人普通運賃は、初乗り区間が220円(現行190円)、直江津~上越妙高間が400円(現行340円)、直江津~糸魚川間が1070円(現行900円)など。通勤・通学定期運賃や入場料も改定対象となります。改定日は、10月1日を予定しています。
同社は、資材仕入価格やエネルギー価格等の高騰により、鉄道施設の維持補修・設備更新費用が当初想定していた以上に多額に及んでいることや、沿線地域の想定以上の人口減少による減収、人件費上昇などから、当初の収支計画よりも損益が厳しい状況に陥っていると説明。これを改善するため、運賃改定の申請に至ったとしています。
また、2022年3月に同社が公表した中期経営計画では、2025年4月に、改定率が平均1.2倍となる運賃改定を実施する予定としていました。しかし、同社は2月、中期経営計画期間中に赤字の経営構造は変わらず、この状況が続けば最悪の場合は事業の維持ができなくなるおそれもあることから、改定時期を10月に見直し、改定率を平均1.18倍に変更したうえで、運賃改定とともに経営改善を進めていく考えを示していました。