JR東日本高崎支社は4日、同社として初めて、新しい電車線設備「SMARTインテグレート架線」を同支社管内に導入したと発表しました。
電車に電気を供給するための電車線設備は、パンタグラフが接する「トロリ線」や、これを保持する「ちょう架線」からなる「架線」のほか、トロリ線に電気を供給する「き電線」、その他「電車線支持物」で構成されています。JR東日本では、ちょう架線とき電線を統合した「き電ちょう架線」を用いる「インテグレート架線」を、首都圏エリアを中心に導入中。これにより、構成する電線の数や電車線支持物の数を減らし、省メンテナンス化を図っています。

今回高崎支社で導入するSMARTインテグレート架線は、従来のインテグレート架線よりも省メンテナンス化を図った設備です。インテグレート架線のき電ちょう架線は銅製の電線を採用していましたが、SMARTインテグレート架線では表面形状が通常の電線と異なるアルミ系電線を採用。これにより、風による抵抗を約3割、重量を約6割低減しているといいます。この結果、従来のインテグレート架線では2本あったき電ちょう架線を、SMARTインテグレート架線では1本に集約。電車線支持物にかかる荷重が減少することで、架線のSMARTインテグレート架線化にともなう電車線支持物の建て替えを減らすことが可能となり、工事費の削減を図ることができるといいます。さらに、設備のスリム化により、従来の架線よりも検査・保守作業の負担軽減が実現できるとしています。



高崎支社では、高崎線の新町~倉賀野間より、SMARTインテグレート架線を導入する計画。下り線は5月16日に導入済みで、上り線も2026年2月に導入する予定だと説明しています。また、JR東日本全体としても、今回の施工性やメンテナンス性を検証したうえで、全社的に導入を拡大していく計画だとしています。






